Sunday, October 30, 2005

世界は意地で回っている

今日は高校生の日本語での大会で審査員です。昨日同様早起きしました。・・・眠いです。相手は中学生や高校生の皆様。昨日以上にわかりやすさを意識しなきゃです。また午前中はカフェインドーピングせな。あにゃ?中吊り広告に天皇賞は今日だと書いてあります。じゃあ昨日の電車の赤ペンユーザの皆さんは何だったのかしら。昨日も天皇賞じゃない競馬があったのかしら。無知なので競馬のシステムがよくわかりません・・・
今日も昨日に引き続きThe Art Of Controversyを読んでいます。冒頭はこんな風に始まっています。logizesthai(熟考すること)とdialegesthai(交流すること・話すこと)は全く違う事柄だけれど、古くから人はLogicとDialecticを同義に扱ってきた。と。(誤訳だったらごめんなさい)ちょっと素敵な文だと思いました。考えることと話すことは本当に近しい関係にあると思います。他の本では、たったひとかけらの真実に近づくことも他者の助けなしにはできない、みたいなことが書いてあって強く共感しました。良質のコミュニケーションは本当に貴重だしありがたいものだと思います。
Schopenhauerに戻ると、少し後にはこんなことも書いてあります。議論の目的が純粋に真実の探求ばかりならいいんだけど、人間誰でもいったんこうだと言ってしまうと、自分の言葉が正しかったと証明したくなる生来の意固地な傾向がある。じゃあよく考えてからものを言えば良いんだけど、殆どの人は考える前に口が出る。で、冷静に考えれば自分が間違ってたかなあって時もついつい、元の意見を言い張っちゃったりする。世の中アホな意地のせいで上手くいかん。と。これを大真面目に書いてるのこの人。素直。なんか生真面目無器用すぎて可愛いやら不憫やら・・・これじゃ生きてくの大変だろう・・・いいキャラだなあ・・・ちょっと癒し系。

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