Tuesday, October 31, 2006

わくわくの代償 What can you sacrifice for the excitement?

今日はセコム鳴りませんでした(笑)よかったー。
毎月鳴ったらご近所に顔向けできません。

今日の夜の会は、ワクワクとドキドキとハラハラがない交ぜになった気持ちで迎えました。まず、私が誘って来て下さった方には楽しんで頂けなかったら申し訳ないと思いました。逆に、前から参加していらっしゃる方には私の声をかけるセンスを認めてもらえず「空気読めよ」的感想を持たれたら申し訳ないとも思いました。責任重大。しかも論題をひとつ担当したので、もうドキドキしっぱなしでした。

まあそうは言っても、来て下さいってお願いした方達は、かなり自信を持って素敵な方を探してきたので結構自信がありました。けれど論題はねー。国際大会用の練習に特化している私のセンスがズレているのは間違いないから・・・

結果としては、会場も凄く和やかな雰囲気で、飲み会も楽しくて、胸をなでおろしました。
よかったぁあああああ。
あとは呼んで来て下さった皆さんの感想を聞いて・・・といった感じでしょうか。
できれば楽しく過ごしてくださった、また来て下さる、ということだと良いなぁ、と思います。
せめて嫌な思いをされた方がいなかったならいいなぁ・・・
大切なお友達ばかり呼んだので、これがきっかけでどうとかあったら嫌です。
楽しかったって言ってくれますように!!

今日の論題は、1.学区制廃止、2.宝くじ選挙導入 でした。
二つ目の宝くじの方が私の出した案です。

今アリゾナ州では、投票率低下の対策として、
投票した人から抽選で一人に百万ドル当たるという制度を導入しよう、
という案が話題になっています。11月に住民投票で決まるそうです。
http://travel2.nytimes.com/2006/07/17/us/17voter.html


で、論題はこの宝くじ選挙をするのが良いか悪いか、という話でした。

実際のアリゾナでの議論は、投票者に金銭を渡してはならない、とする
米憲法に反しているのではないか、という議論がメインのひとつです。
この条項は、おそらく政党が金品を渡して票を買うのがいけない、という話で、
誰に入れたか関係なくお金をもらえるケースは想定されていないのではないかと思います。
まあ、だからこそ憲法解釈の議論が熱くなるわけなのでしょう・・・

今日の試合で大きく話題になったのは、アメリカの憲法に関するところではなくて、
もっと原則として、金と引き換えに投じさせる票に意味があるのか、とか、
最初は政治に興味なくても、宝くじにつられて投票所に行ってる内に興味がわくんじゃないかとか、
民意を反映させる、とはどういう意味なのか、に踏み込んだ内容でした。
民主主義の根幹に関わる、良い議論だったと思います。

投票を義務とするか権利とするかについては、長い論争の歴史がありますが、
このインセンティブを与えるというのはどちらにも入りそうにありません。
The Third Way??(笑)
それでもまあ大雑把に言って議論の中身は義務投票化と大して変わりません。
それなのに何故かこの論題のほうが義務投票の論題より楽しい。
なんででしょうね。非常識だからですかね。不真面目な感じがするからですかね。

まったくアメリカにはこういう楽しい発想する人がいるんだなぁ、と感心してしまいます。
私たちは半ばジョークとしてこの論題を議論したわけですが、
現地では大真面目に法学者なんかも巻き込んだ議論をしているようです。
非常識、と言えばそれまでですが、そういう柔軟性、私は好きです。
なんていうか・・・おおらかですよね(笑)

実は、義務投票では発生して、宝くじ選挙では発生しないデメリットというのもあります。
「どちらの候補者も最低ラインを割っていて、どちらにも投票したくない。俺はこの選挙自体の価値を認めない」という強いメッセージを、投票しないことで発する権利が、
義務投票では損なわれるというものです。
否定側は、投票しないという意思表明を受け入れるのも、
民主主義における民意の反映のひとつだ、という論陣を張ることができます。

ただこの話が出てくると、「じゃあ白紙投票しろ」というプランの設定そのものに帰る議論で
対処しようとする肯定側が多いので、一気につまらなくなります。
だってもし白紙投票ばかり増えるのなら、そもそも肯定側が主張していた、
より多くの国民の意見を反映する、っていうメリットも成り立たないんです。
でもその矛盾に気づかず、「白紙投票でオッケー」と叫ぶ肯定側が案外多いんですよね・・・。

宝くじ選挙はそういうくだらない議論をしなくて済むというのも、
私が割りとこの論題を気に入った理由でした。
本当は私自身がこの論題でディベートしたかったんだ!(笑)

皆さんが楽しんでくれたなら良いんですけどぉ・・・
どうだったのかなぁ・・・ドキドキするなぁ・・・

ま、そんなことは、今更言っても仕方ないさぁー。
次回何か皆がハッスルしてワクワクできるような論題を探すべく、
明日も私は新聞を読むだけさぁー。

おやすみなさーい。

Wednesday, October 25, 2006

こんなところに影響が Who expected such an influence?

北朝鮮の地下核実験の意外な余波!

韓国で開かれる予定だったディベートの国際大会が
リスケジュールを必要とするかもしれないという騒ぎに・・・

その理由が面白い・・・
スポンサーが北朝鮮でメディアが持ちきりになって,
大会を報道してくれないのではないかと難色を示している・・・んだって。

ホントか。だって何ヶ月も先のことなのに??
まあ,言っても仕方ないことですけど。

関係ないことですけど,運動不足解消にストレッチ始めました。
筋が伸びる感触が無茶無茶気持ちいいです。はまりそう・・・

Friday, October 20, 2006

全然わからん!インフレ・ターゲティング Learning about inflation-targetting seems impossible

昨晩ざざーっとモデルを読んでみました。

うーーーーんんん.....
これって私が経済音痴だからわからないの?
それとも議論の欠陥なの??・
・・前者なのかも・・・。
実際私は非常識なほど経済がわからないので・・・

しかし,一点だけは確信しました。どのアーギュメントもrelevanceが低い。

常々ポリシーとパーラの違いは大してない,と主張している私。
今でもそう思ってはいますが,細かな点では多少の違いを感じます。
ポリシーはrelevanceの評価が変(パーラはセオリーの評価が変)。

いや,けど私が読んだのはあくまでモデルですからね・・・変で当たり前かも。
後で現役生が実際に使ってるケース見せてもらおうっと・・・

とりあえずKESSAモデルとKAEDEモデルを読んだ感想。
後で質問ができるようにメモしてみます。
経済に明るい方いらっしゃいましたら是非ご教示下さいませ。

-----------------------------------------------------
1. KESSAモデル

1-1 Claimがあり得んほど抽象的

経済が苦手な私には正直意味が全然分からないような抽象度です。
例えばAffirmative CaseのInherencyは以下のようになっています。

a) Inherency: Instable value of money
1. 日本ではインフレ目標が導入されていない。
2. そして,日本の物価は不安定です。
3. それはすなわち貨幣価値が不安定ということです。
4. 貨幣価値が定まらないと,経済活動全体が困ることになります。
5. 経済活動が鈍化すると,デフレになります。
6. A/L 日本はまだデフレ状態である。

特に4と5!
私には,「経済活動全体が困ることになる」というのはどういうことなのか,皆目見当がつきません・・・。「経済活動が鈍化する」も同じく。そんな一口に経済活動って言われても・・・
しかも4と5の「経済が困る」と「経済活動が鈍化する」は引用文献を見ると全然別のものを指しているみたい・・・。前者は先物取引がよりリスキーになるという話で,後者は不景気のことみたい。これは同一のものとして扱ってしまって良いのでしょうか・・・。何ヶ月も先の値段を設定しにくい,というのは不景気を起こす要因になるのかしら・・・。うーーーん・・・私程度の経済理解度では,ここのリンクはもう少し説明してもらわないと何が何だか分かりません・・・でももしかしてこれは常識??

1-2 理論が理解できない

例えばb)1のevidence。

「デフレが続くと何が悪いのでしょうか?まず企業や家計の実質的な負担が増加してしまいます。借金やローンの実質的な返済額がデフレによって増加し,また人件費などのコストが高止まることで家計や企業は苦境に陥ります。」

ぜーーんぜんわっからーーーん!!!!
デフレって物価が安くなることじゃないの???
なんで物価が安くなって家計の負担が増えるんだ??
安く買えれば消費者には嬉しいのでは?百均万歳なのでは??
価格破壊すれば生産者は泣くけど消費者はハッピーでは??
なんで借金の返済額が増えるんだ??
デフレだと金利が安いのだと思っていましたが・・・
低(ゼロ)金利時代は預けても良いことなくて,逆に借金するには良い時期かと思っていましたが・・・

しかもなんでデフレ時代は人件費が高止まるの???
デフレで価格破壊が続くと企業は競争力を保つために人件費は削るのだと思っていましたが・・・
だからパートや契約社員が増えてるんじゃないの・・・???
どっちかっていうと逆に失業問題が深刻なのでは??
賃金上昇率って普通物価と連動してるから,デフレ時代は最低賃金が下がりはしなくても据え置きになったりするんじゃないの?
公務員の給与とかもそうだったのでは・・・?
そうすると人件費は抑えられるのでは?
しかし物価が下がっていれば給与が据え置きでも生活はさほど悪化しないのでは???

全部私の思ってたのと逆のことが書いてある!!!

やたらと「実質的な」という言葉がつけられているところが味噌なのかもしれないのですが・・・・・・

だめだぁーーーー!!!
私にはわからなーーーーい!!!
これって常識だから省略されている説明を,私はされないとわからないという状態なのでしょうか??

更にはUnderview。

eviには,

「先行きの物価上昇見通しが3%、インフレ目標が2%なら、中央銀行は短期金利を引き上げ,金利は上がっていくだろうとの見通しが立つ。企業は早めに借金をして工場を建てた方が金利負担が少なくてすむ」

・・・とありますが・・・・・・,そうなの????

放っておいたら3%なところを2%に抑えたい場合のことなんだよね??
金利を引き上げちゃったらよりインフレが進むんじゃないの??
皆が引き上げを予想して投資を急いだら物価が上がるのでは??

だめだ・・・本気でわからん・・・
うーん・・・二週間後の審査が一気に不安になってきました。

1-3 リーズニングがない

これは私のせいじゃない。モデルが悪い。でもモデルだから仕方ない?

b)3はD/Rで,物価を安定させることが日銀の使命だ,とあります。
で,evidenceの中身はそのまんま。リーズン皆無。のおおお。

1-4 メカニズムがわからない

ここは明らかに私の経済音痴ぶりが問題。

「目標インフレ率を2%に設定して,日銀は国債購入でインフレ率を調整する」と言われても,国債購入でどうやって目標インフレ率に調整できるのか。私にはそのメカニズムが分からんのです。

なんとなく国債を買いまくれば,国債の評価が上がりそうな気はする・・・けど国債の評価とインフレ率はどういう関係なのだろう・・・KAEDEモデルの方のDAに,金利が上がると国債価格が下がる,とあるので,もし仮に逆も真なら,国債価格が上がると金利は下がる???金利が下がると物価も・・・下がるのかなぁ・・・???つまりインフレ率を下げたい時は日銀が国債を買い,上げたい時は国債を売る・・・ということなのかしら・・・?しかしなんだって国債価格が上がると金利が下がるんだ???

やっぱりメカニズムが分からない・・・
Planの直接的な影響すらイメージできない!!
なんと致命的な・・・
誰か私に経済知識をインスタント注入してくれないかしら・・・
今からマクロ経済の授業採るわけにもいかんし・・・

Solvencyの説明も同様に分からないことが多すぎる私。
金融当局が目標インフレ率を公表するとアナウンスメント効果で市場がそれに誘導される,というくだり。・・・なんで???なんで市場は目標インフレ率に勝手に近づいて来るんだ???市場なのだからその方が得だと計算しているのでしょうが,なんで目標値に近づけることが投資家の利益に適うのでしょう・・・??

ダメだ,真面目に全然わからん。

1-5 このevi使っちゃだめじゃない??

c)1のevi。

ソースを見ると「現時点におけるインフレーション・ターゲッティングは時宜にかなった政策提言ではない」という記事から引っ張ってきている。・・・ダメじゃない??これ記事自体はNegativeの趣旨のものでしょう?こんな一部だけ不自然に切り抜いてきてサイテーションしちゃって良いの??まあ,ディストーションまではいかないのでしょうが・・・evidenceとして使うのはどうかな・・・

2.KAEDEモデル

2-1 やはりClaimが抽象的でリンクに難

こちらのモデルでもInherencyを例にとると,

Contention 1: 明日が見えない
a) 今そこにあるデフレ
1. 今、日本はデフレから脱却しつつある。
2. よってゼロ金利も解除された。
3. しかし、ゼロ金利政策の成功はアメリカ経済が鍵を握る。
4. そのアメリカ経済は今秋徐々に悪化する。
5. 結果として日本はデフレに戻ってしまう可能性が高い。
6. デフレを未然に防ぐために、インフレターゲッティングが必要である

となっていて,こちらは3と4のリンクが私にはかなり不明。

3で述べられている「米国ファクター」というのは,4で述べられている「米国の景気」のことなのかしら??それとも米国の投資家が円や日本のインフレ率をどう評価するか?そんなわけで「米国ファクター」と「アメリカ経済」が同じなのかがそもそも分からない。同じだったとしても「アメリカ経済が鍵を握る」と言われてもどう握ってんだか全然わからんちん。えーーん・・・

しかも全体的にこのinherencyは,インフレターゲティングが必要だ,というよりも,
ゼロ金利の延長が必要だ,という内容に思える・・・うーん・・・

2-2 やはり理論が理解できない。

例えばContention1 a)6。

「目標範囲の下限を1%にして、CPIの指標の持つバイアスに対応し、かつ経済の下方へのショックへの糊のり代しろを持つことが必要だ。」

・・・意味不明です,私には(涙)

「CPIの指標の持つバイアス」って何・・・????
「経済の下方へのショックへの糊代」って何・・・????

更にはContention1 b) 3のevi。

「インフレという役者はマントを着て人知れず舞台に上がってきて、ある日パッとマントを脱ぐ、するとおどろおどろしいインフレの正体が明らかになり、誰も止められない、というのは過去の例が示している。」って・・・・・・あの・・・・・・そんな文学的な表現をされてもですね・・・理屈がわかんねーんですが・・・

2-3 矛盾して見える

私にはContention1のa)とb)が両立するように見えないのですが・・・

Contention 1: 明日が見えない
a) 今そこにあるデフレ
b) インフレのある未来

とあるのですが,a)でデフレする危険が高い!と叫んで直後のb)でインフレする危険が高い!と・・・

どっち???

両方一辺には起きないわけですよね??時間差,という意味なのでしょうが,それもちょっとどう辻褄が合うのか私にはかなり不明です。いつ,どういう形で逆転するわけ??

しかもContentionのタイトルが「明日が見えない」なのに,b)のClaimは「2015年ごろ化石燃料不足のためインフレになる」と明言。・・・見えてんじゃん・・・

まあ,凄くデフレするかもしれないし,凄くインフレするかもしれない。どうなるのかわかんない!って言いたいのかもしれませんが,evidenceはそういう内容では全然なくて理由を挙げて予測しているわけで・・・。やっぱり両方とも主張するのは無理があるのではないかと。

Contention2 b) の「リハビリ費用」というのも私にはさっぱりわからじ。

「1. ディスインフレは仕事を奪う。
Q) したがって、経済がインフレ率を引き下げるには、高い失業率と少ない生産量の期間に耐えなければならない。(Omission) インフレ率と失業率のデータを検討して、インフレ率を引き下げるコストを推計した研究は数多くある。これらの研究による発見は、しばしば犠牲率と呼ばれる統計にまとめられる。犠牲率とは、インフレ率1%ポイント引き下げる過程で、年間の生産量が何パーセント・ポイント失われるかを示す数値である。典型的な犠牲率の推定値は5である。すなわち、インフレ率が1%ポイント低下するごとに、年間生産量が移行の際に5%犠牲にならなければいけない。(UQ」

・・・これってインフレを調整すると生産量ががた落ちするっていうDAのeviじゃないんでしょうか・・・??そしてタイトルは何故「リハビリ費用」??

2-4 そしてSolvencyはアナウンスメント効果一本??

日銀が過度のインフレはしない,と言うだけで市場が安心する,というだけのSolvencyのようです・・・。・・・まじで・・・??そんだけなの・・・??あの・・・実際にインフレ率が調整されるメカニズムとかは・・・??

-------------------------------------------------------

うーーーーーんん・・・・・・

分かったことは・・・
(1) インフレ・ターゲティング論題難しーーーー!!!  
  このままジャッジしちゃ不味い!
(2) それにしたってもっと素直なargument作れないの??
  なんか妙に捻りすぎていて基本的なところの説明がスコーンと抜けてる印象

うーーーんん・・・でもモデルだからなぁ・・・とりあえず実際に使われてるケースのほう見てみようとは思いますが,やっぱり焦りますね。

とにかくあと一週間で少しは分かるようにならんと・・・

Tuesday, October 17, 2006

インフレ・ターゲティング inflation targeting

漸く今後一ヶ月のスケジュールを確認。
で,うわーー,Umeko CupがJDATとかぶってるーーー。
Tsudaの皆様ごめんなさいいいいい。

去年はUmekoへジャッジに行った私。
ブログにもしっかり書いてありますが,二日連続行ったのです。
あの遠いキャンパスへ。
今年も都合のつく限り参加しようと思っていたのですが・・・
JDAに先にお返事しちゃってたんですよね・・・
うーん・・・申し訳ない。

JDAの秋の日本語大会は,JDA設立20周年記念イベントを兼ねているそうです。
なので,審査員として招待されなくても伺おうと思っていたのです。
20周年記念イベント自体が面白そうな企画だし,
何よりJDAにはとってもお世話になってきたので(日米交歓ツアーを筆頭に),
こういう時くらい枯れ木も山の賑わいで駆けつけるべきだと思ったのでした。
だから審査員としてのご招待を頂戴した時に即答してしまったんですね・・・

一瞬,土曜日にUmekoに行って,記念イベントがある日曜日にJDAに行けば,
両方に顔向けできるかも・・・とも思ったのですが・・・一瞬のことでした。
だって,どうやらJDATは日曜は決勝戦一試合しかしないみたい。
並み居る先生方の眼前で決勝戦「だけ」審査するなんて真似,
何様だって感じじゃないですか???恐ろしい・・・。
いくら心臓に毛の生えている私でも無理です。ムリ,絶対ムリ!
というわけで土日連続してJDAに伺うほかないわけです。

ゴメン,津田塾!!
ああ,明日謝りのメール打たなきゃ・・・

ディベートと言えば見境なく,日本語だろうと英語だろうと,
NDTスタイルだろうとパーラだろうと・・・何でも手を出す私の場合,
このてのことは避けがたいのもまた事実です。
だって毎週三つくらい大会あるものね・・・。
どれか一つでも行けるならラッキーと思わな・・・

さて,それはそうとJDAT。
今回のお題はinflation targeting。
またなんとマニアックな・・・
経済に明るくないことを自覚している私としては,
最低限勉強してから行くべきなのではないかと漸く思い当たったりして。
あんまり良いことではありませんが,専門用語を説明なく使ってしまう選手もいますし,
常識レベルのロジックを私が解さなかった場合は明らかに審査員として問題です。
こと経済に関してはその常識レベルの理解すら怪しい私ですから予習が必要でしょう。
やれやれ,今晩から慌ててモデルを読もうと思い立ちました。

しかしモデルが何故か三つしかみつからない・・・
最近はこんなに少ないものなのでしょうか。
それともキャンプに参加しないと貰えないものが多いのでしょうか。
それともアナログで出回っているのでしょうか・・・
現役の誰かに聞いてみなくちゃ・・・

ちなみに前回JDAで審査した時(丁度一年前)は,決勝戦が暴風雨状態でした。
Alternative Justificationに走る肯定側。
それを否定しながらもCounter Planを複数出してしまう否定側。
更にはTopicalityも出てしまったり。(どんだけコントラしたら気が済むのだ)
俗に言う『セオリー』の嵐で,ちょっと大味な試合でした。
審査する側としては決勝に似合わず簡単だったので拍子抜けしました。
まあ確かに議論が深まった試合ではなかったので,
評判がイマイチだったのも仕方ないかと思いますが,
それでも私としてはああいうワイルドな試合もたまには良いな,とか思いました。
いつも穏やかな日ばかりでは退屈です。
選手にも審査員にもチャレンジングな議論というのはたまには必要だと思います。
その意味でも,今回はどんな試合が見られるのか楽しみです。(^v^)
ああいう試合を見ると,JDAの大会は懐の深い大会だな,と思います。
冒険心に溢れた議論を大舞台で試せる,というのはなかなかないことです。

こんなことを書くと生意気でしょうが,
私は主催者の趣旨やDebate観,運営方針によって大会を選好みすることがあります。
お金を出してでも審査させていただきたい,と思う大会もあれば,
幾ら待遇が良かったり,社会的な名誉を伴っても参加したくないと思う大会もあります。
折角ご招待頂いても,日程に関係なくお断りする大会が本当に少数ですがあります。

というのは私はDebateが大好きなので。

Debateを大切に思っていない主催者の方が,
Debate仲間を粗略に扱うような大会には出席する気にはなれないのです。
融通の利かないこの性格は損だとは思いますが,こればかりは変えられません。
偉そうにふんぞり返って肩書きを振りかざし,
Debateについて謙虚に学ぼうとしないスポンサーがついているイベントは,
参加意欲が著しく減退してしまいます。
論題選考のセンスが悪い大会もしかり。
あーー,Debateについて勉強してないなーっていうのが見えてしまうと,
もう翌年参加する気力が一気に落ち込みます。
そういう大会をちやほやする気にはなりませんし,
参加することでおべっかを使うような格好になるのも我慢できません。
ホント,我ながら損な性格だと思います。

その点,JDAの大会には,先述の冒険心の他に数点,
予定さえ合えば是が非でも参加させていただこうと思う理由があります。
去年書いたとおり,この大会が完全なOpen戦であることはその一つです。
主催者であるJDAが,本当にディベートを愛する人たちで運営されているのもその一つです。
参加している選手や審査員の方々が,ルーキーからベテランまで,
皆さん真摯にディベートを学ぼうとし続けてらっしゃるのもその一つです。
こう言っては何ですが,地味で社会的な栄誉と縁がないところもその一つだったりします(笑)。

ですから,趣旨や運営方針に問題を感じる大会が被っている分には気にしないのですが・・・
今回の場合,対するUmeko Cupの方も,初心者を育てるということに特化した,
いい味出した大会なだけに,片方選ばなければならない状態になって残念です。
毎年演出に凝っていたり審査員への配慮が細やかだったりする大会ですし,
近年はリキの入った論題が見られることもあったりするようになって,
是非伺いたい大会の一つだったのですが・・・
まあ20周年記念ということで勘弁!来年はTsudaに伺えるよう祈ります。

何はともあれJDA,今年も年齢層からディベート経歴から色々な意味で多様な選手が,
平等に議論を戦わせる場に立ち会えることを,
冒険心に溢れたヴィヴィッドな議論に出会えることを,とても楽しみにしています。

そのためにも早く金融政策について学ばなくっちゃ!!

Monday, October 16, 2006

陳謝 Apology

このブログに頂戴したコメントは,モノによってはモデレートしないと表示されないことがある,ということが今更判明。何ヶ月も前にコメント頂いていたhibiki-c様,amaturedebater様,koyoshi様,設定の不備に気がつかなくて申し訳ありませんでした!!設定を「モデレートできる」に変更したのでもう大丈夫!!のはずです。よろしくおねがいします。

先日,タイの大学出身のインドで働いているミャンマー人の友人からSkypeが入り,必要書類のチェックがきてないぞ,と叱られました。どうやらメールアカウントのドサクサでチェックできていなかった模様。とりあえず謝って書類を読み始めたのですが,・・・うーん・・・1月のと変わってないじゃん・・・これをどうやってチェックしろと?同じことを言えと?微妙な状態になってしまいました。困ったなぁ。

SMSできるようになった電話にはオーストラリアの友人からSMSが。「交渉難航。まだ宿とるな」。何だか昔の電報かポケベルのようだ・・・けどやっぱり急ぎの時SMSは便利ですね。これ,実は年末に来日する件なのです・・・もう二月しかないのにバタバタとしています。詳細の問い合わせを頂いても,先方からの情報待ちをしている今は何もお伝えできないので申し訳なく思っております。ごめんなさい!あとちょっと待ってね!

ところで,実はこのブログ以外に,日頃見聞きした情報でこれはと思ったものを携帯からメールでアップしているブログもある私。一・二文の短いものばかりで,ディベート用の備忘録というかネタ帳というかになっております。久しぶりにPCで開いてプリントアウトしてみたら結構笑えるものが多いようでした。希望者がいらっしゃるようでしたら公開しようかな,と思いました。

なんだか今日はとりとめのない投稿になっちゃいましたけど,まあいっか。

Tuesday, October 10, 2006

[Music] 精霊流し SHORO-NAGASHI

しばらくオカタイ話題が続きましたので・・・って今日もちょっと重めなんですけど・・・
一体どうしちゃったの,私(笑)

先日安楽死のディベートをして思い出した曲…は、いずれもさだまさしの歌。おじいちゃん・おばあちゃんについてさだまさし以上の詩を書く人を私は知りません。恋愛の歌は全然駄目だと思う(ごめんなさい)けど、老いや死別を描かせたら右に出る者がいないって感じ。でも基本的に詩が良いのであって、音楽性はイマイチ・・・。でも詩はやっぱり凄いと思います。うーん,でも詩もちょっと直接的過ぎるのがねぇ・・・なんか恥ずかしいですよね・・・

若い私(20代のオンナノコですヨ!)が、クサくて恥ずかしい感じのする彼の歌を、初めて「凄い」と思ったのは、「精霊流し」(このパソコン「しょうろう」が変換できないよ・・・。「せいれい」って入れないと駄目なんだ・・・。嘆かわしいな・・・)。歌詞の、「私の小さな弟が 何にも知らずに はしゃぎ廻って」っていうところに、凄さを感じました。精霊流しだけでなく葬儀の時も、子供たちは普段会えない従兄弟や親戚の他の子供たちと会ってはしゃいだりしますよね。自分の両親や他の大人が,静かで深い悲しみとそれでいて妙に実務的にならざるを得ないやるせなさを味わっていることに気づかない,残酷な無邪気さ。小さな子供には、その場に合わせて神妙な顔で座っているような世間ずれしたところもない。あれ、凄く独特な気持ちを生みませんか?腹が立つというのとも,悲しいというのとも違う・・・なんていうか・・・時間が流れてるんだなって。誰かが老いて去っていく悲しみと、その誰かが愛した子供たちが元気に育っていく希望と。一緒くたになって何ともいえない孤独というか、せつなさというか、喪失感というか、無常というか・・・それでいて愛しいというか嬉しいというか・・・。うん。あの気持ちを言葉にできたこの歌は凄いと思いました。

あとね、「おもひで泥棒」っていう歌も子供にする寝物語みたいで良いです。ファンタジー系。おばあちゃんがボケていく姿を、すごく美しい嘘で子供に説明するの。家族がボケるのって凄く寂しいと思うんですよね。相手が生きているだけに喪失感もひとしお。で、それを「おばあちゃんは、思い出とひきかえに幸せの回数券を貰う約束を神様としてるんだよー。その回数券は自分には使えなくて子供や孫のためなんだ。おばあちゃんは君が大好きだからちょこっと思い出を君のために忘れてるんだよ」って説明する。これはねー・・・、痴呆をそういう風に説明するのって凄い優しさだなって思いました。またおじいちゃん・おばあちゃんって本当にそういうことしそうじゃないですか?もし本当に自分の思い出と引き換えに子供や孫を幸せにできる取引が可能だったら、子供や孫のためにせっせせっせと幸せ貯金しそうな気がしませんか?ほら、孫を受け取り人にした生命保険とか入るおじいちゃん・おばあちゃんっているじゃないですか。少ない年金収入から毎月せっせと保険料払って。そういうこと本当にしそうでしょう?家族の痴呆って、本当はもっとずっと苛立たしくて醜くて見苦しくて尊厳に欠けて、やるせないものだと思います。大人にとっては。本当辛いですよね。精神的な疲労もどんどんたまる。そこを子供には敢えてこういう綺麗な嘘(ホワイト・ライっていうの?)で塗り固めてみせる。子供にはおばあちゃんを好きでいて欲しいから。そういうのって辛いけど正しい気がします。そして嘘なんだけど、ひとかけらの真実がこもってる。うん、こういう詩を書ける人は他に知らないですねー。

そして「戦友会」。これも凄い歌だと思いました。「戦争を知らない子供たち」から見たら「可哀想」で「哀れ」な時代の生き残りでも,それでもそれの青春があった,と歌う部分では自分の祖父母の古い写真とかがふぁーーーーって目に映りました。「あいつの分も,あいつの分もと,生きる気持ちはわかるまい」っていう歌詞も,ちょっと他界した祖父の姿を思い出しました。祖父の場合は弟をフィリピンで亡くしたということで,私には大叔父にあたる方のお墓の前でながーーーく頭を垂れていた姿を思い出します。あの日は行きも帰りもいつになく口数が少ない祖父でした。祖父は孫を得たことを大変に喜び,可愛がってくれましたが,同時に自分が戦地に出ず生き残りながら,年若い弟には結婚もさせないまま戦死させてしまったと,長兄として随分自責していたようでした。あの日の祖父の目は,私を見るときでさえ憂いと後ろめたさを秘めていました。あの世代の人は,棺桶までそういう気持ちを持って逝くんだな,とそういえばあの時思ったなと思い出しました。ただ,歌の,守るために戦ったんだと言わせてやれ,っていう節は,やっぱり私には分からない・・・もとい,分かってはいけないという気持ちが残りました。まあ,私の祖父の場合は最後まで戦場に出ずに終戦を迎えたということでしたので,生き残ってしまったという罪悪感が先にたったかもしれませんけれども。私はまだ幼くて,4人の祖父母の誰からも満足に話を聞きだす前に送ってしまいました。今なら聞きたいことが山ほどある。綺麗ごとじゃなくて本音で,どう感じていたのかありのままを,大人になってから聞きたかったと何度も思いました。この「戦友会」っていう歌は,やっぱり私たちの世代ではなくて,両親の世代の歌ですね。私たちよりはずっと,戦前生まれの人たちの話を聞いてる。でも小さな子供だった私が思ったことをちゃんと思い出させたりもするんだから,やっぱり凄いな,って思いました。

精霊流しの子供のように,葬儀の意味もあやふやだった頃両方の祖母を亡くしました。人を亡くす意味がおぼろげに分かった頃,祖父を亡くしました。漸く亡くした後の後悔まで分かるようになった時には見送る相手がいなくなりました。孝行したい時に親はなし,とはよく言ったもので,せめて両親には長生きして貰って,その間にせっせと両親について学びたいと思ったりします。ただいま鋭意観察中(笑)

それと,さだまさしの歌は確かに凄いのもあるけど,やっぱりあまりに辛気臭すぎるから,若者らしい音楽もせっせと聴きたいと思います(笑)

Monday, October 09, 2006

北朝鮮の核実験 Nuke Experiment in NK

うわーーーー。
きな臭い投稿をしていた折も折,実験しちゃったみたいですね…

安全保障専攻の某オーストラリア人コーチのために,日本のメディアや対応の様子などを書いて送りました。通常こちらにはそういうメールの内容はアップしていないんですが,話題が話題ですし,タイミングがタイミングですし,折角ですから今回はアップしてみますね。一部昨日の投稿と被っていますがあしからず。

ホント,「東京湾に大量破壊兵器がやってきたら」なんていう机上の空論する前に,領土外にある確かな脅威にどう対応するつもりなのかを説明して欲しいです...ちなみに具体的なアクションについて一番言及してるのは石破元防衛庁長官みたいですね。賛成するかは別として,こういう風に具体的に言ってくれると助かりますね。・・・うわ,石破さんって慶應の法学部出身だったんだ・・・知らんかった・・・微妙な気持ち・・・

---------------------------------
1. Nuke Experiment in NK

Was reported by Choson Chunang (North Korean TV channel. Its name meansKorea Central) in this morning. Japanese Meteological Agency confirmedshake of magnitude 4.9 at AM10:35 with characteristic wave pattern whosehypocenter was in North Korea. Assuming that North Korea used 20t, theshake was too small for a successful experiment, military analysts say.They say that it is likely that North Korea will try other types of nukein future, based on what they learned from this experience.

2. Radiation

Immediate concern is possibility of leaked radiation. Because of thewesterly, Japanese are nervous about its affects to Japanese islands.The affect of radiation will reach Japanese islands 6 hours later atearliest. Because Tokyo is in East Japan, it will reach Tokyo a littlelater than that. According to the professionals, the amount of radiation is small enough and we do not need to worry about harm to people even in the worst case but US Army in Japan, SDF, RiskManagement Centres of Nuclear Power Plants and Meteological Agency areconducting special surveillances. According to the Meteological Agency,Tokyo is likely to have rain the day after tomorrow. Remembering the experience of "Black Rain" in Nagasaki, it is one of factors to worry.

3. Reaction

PM Abe had been visiting China and South Korea for top meetings and isnow on the way back to Tokyo from Seoul. At this moment, KanbochokanMr. Shiozaki and Minister of Foreign Affairs, Mr. Aso are havingmeetings with American ambassador. They are likely to pressure China tostop feeding oil to North Korea. PM Abe held a press conference withPresident Roh in Seoul and said that he would consider harsher sanctionon NK.

Here are thepossibilities of reactions by Japan other than demanding UN SecurityCouncil to pass another motion.

(1) Halting the movement of people between NK and Japan

Exchange of officials is already banned. But not the private citizens.As you know, we have a lot of Korean residents in Japan and a half ofthem are North Koreans. Because of the historical background, Japanesegovernment did not tell them not to visit their extended family in theircountry however, it is likely to become more restrictive in order tostop the cash flaw through them.

(2) Blockade

Bank Transfer in general became very ristrictive here since last year. (Even though we of debaters are sending money to Australia for Australslast year, we had to show papers to prove that we are transferring for agood reason.) But because they can bypass this restriction with sendintthe money through the third country, Japan needs to consider blockadingthe cash flaw not "from Japan" but "into North Korea", Ex-DefenceMinister Ishiba said just a few hours ago. Mr. Ishiba is one of theopinion leaders for hawkish political groups and it might affect thedebate in the cabinet.

(3) Amending the Law on a Situation in the Areas Surrounding Japan"

The Law on a Situation in the Areas Surrounding Japan"(1999) enabledSDF to "demand" a indiscriminative screening of each ship only when theUN Security Council pass the motion based on Article 7. But what SDF cando with this law is just to ask ships to let them conduct the screeningand it cannot oblige them. So, again, telegenic Mr. Ishiba stated thatwe need to amend this law as well.

(4) Passing another special temporal law to permit SDF to go abroad

Just as the Diet did for dispatching SDF to Iraq, it might pass anotherlaw to allow SDF to provide logistic support for the US outside ofJapanese soil.

(5) Passing a general law

LDP already started drafting a bill to allow SDF to go abroad withoutspecial and temporal laws for the specific purposes. They haven'tdisclosed the content of this bill yet.

(6) Constitutional Amendment (Article 9)

Obviously, what PM Abe want is this one. But this will take for a whileand till then, LDP is likely to push the other methods above.

4. Amending Article 9

This is an enormously complex debate and the most dead heated debate inJapan in the last 60 years. But to summarise...

(1) Preface of Japanese Constitution

The following is the full text of it.
It is widely known that this preface is paired with Article 9.

----------------------------
We, the Japanese people, acting through our duly elected representativesin the National Diet, determined that we shall secure for ourselves and our posterity the fruits of peacefulcooperation with all nations and the blessings of liberty throughoutthis land, and resolved that never again shall we be visited with thehorrors of war through the action of government, do proclaim that sovereign power resides with the people and do firmlyestablish this Constitution. Government is a sacred trust of the people,the authority for which is derived from the people, the powers of whichare exercised by the representatives of the people, and the benefits ofwhich are enjoyed by the people. This is a universal principle ofmankind upon which this Constitution is founded. We reject and revokeall constitutions, laws ordinances, and rescripts in conflict herewith. We, the Japanese people, desire peace for all time and are deeplyconscious of the high ideals controlling human relationship and we havedetermined to preserve our security and existence, trusting in thejustice and faith of the peace-loving peoples of the world. We desire to occupy an honored place in an international societystriving for the preservation of peace, and the banishment of tyrannyand slavery, oppression and intolerance for all time from the earth. Werecognize that all peoples of the world have the right to live in peace,free from fear and want. We believe that no nation is responsible toitself alone, but that laws of political morality are universal; andthat obedience to such laws is incumbent upon all nations who wouldsustain their own sovereignty and justify their sovereign relationshipwith other nations. We, the Japanese people, pledge our national honorto accomplish these high ideals and purposes with all our resources.
------------------------------------

(2) Article 9

And the following is the full text of Article 9.

------------------------
CHAPTER II: RENUNCIATION OF WAR
Article 9:
Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order,the Japanese people forever renounce war as a sovereign right of thenation and the threat or use of force as means of settling internationaldisputes.
2) In order to accomplish the aim of the preceding paragraph, land, sea,and air forces, as well as other war potential, will never be maintained.The right of belligerency of the state will not be recognized.
--------------------------

(3) Interpretation

There are more than a hundred ways to interpret the Preface and theArticle 9. But Japanese government classifies "warfare" into threelevels and the following is its official stance which is known as"Defence Only Defence Policy".

i) Right to Individual DefenceJapan has it and can excersize it.
ii) Right to Collective DefenceJapan has it but CANNOT excersize it
iii) Right to OffenceJapan DOES NOT have it and CANNOT excersize it

Therefore, unless Japanese soil gets attacked by foreign military,Japanese SDF is not allowed to shoot a bullet. Many of the countermeasuresI listed above are likely to violate this principle.

At this moment, although American force has to defend Japan based onUS-Japan Security Treaty in case Japan was attacked by someone, JapaneseSDF cannot defend US if US was attacked because it becomes collectivedefence. This principle was made based on the experience of WW2 whereJapan invaded China claiming collective defence with Manchuria.

In terms of PKO, there are 5 conditions before dispatching SDFfor PKO.

(i) Peace agreement is signed by every parties in the conflict
(ii) Interested country/countries demand PKO
(iii) PKO is keeping absolute neutrality
(iiii) SDF would be in the condition that it can withdraw anytime
(iiii) SDF would be only with very light arms (defensive only)

Plus, Japanese government distinguishes PKO and PKF and SDF cannotparticipate in PKF. SDF has been participating in PKO since 1992.

In the case of current problem of North Korea, it is outside of Japanesesoil and does not meet the 5 conditions above, SDF cannot excersize itspower under the current legal framework. That is probably why LDP is considering numerous bills to change these principles.
---------------------------------------------------

Sunday, October 08, 2006

個別的自衛権 Right to Individual Defence

前回の『美しい国へ』の感想文にhiloki君からコメントを頂戴しました。
Hiloki君,コメントありがとう!! (^v^)/

それで,これは大切な話題だと思ったので,段階を踏んで確認してみたいと思います。
何かおかしいと思うところがあったら是非言ってください。

---------------------------------------------------
1.国家とは何か

国家は国土と国民からなります。
土地を全く持たない国家も,無人の国家もありえません。

2.主権(国の自治権)とは何か

主権(sovereignty)とは,国土とそこに住む国民とを守る/治める権利です。
何を以って守る/治めるのか。法治国家では法律ということになります。

3.国内法はどこで有効か

そのままですが,国土内です。国土外には適用できません。
日本人がフランスで犯罪をおかしたとして,日本は日本の法律で裁くことを要求できません。フランス国内で起きた犯罪は,フランス国家/警察が対応する権利を持ちます。治外法権がない,わけです。逆に言えば,フランスはフランスの国土で起きた事件についてフランスの法で対処する権利を持っています。

4.外交特権とは何か

元首と外交使節(現地の国家が認めれば軍隊も。在日米軍とか)に,例外的に認められる治外法権のこと。領土外であっても,現地の法律に従わなくて良い(=自治権を侵害して良い)権利です。ですから,在外日本大使館の中は日本の法律に従い,外交官の携行物も入管審査で中身を改められることがありません。

外交特権は,国交を結ぶ際に,普通は互恵的に取り決められます。

さて,『美しい国へ』で述べられている「テロリスト」とは,北朝鮮の外交官を指しているのでしょうか?答えはNoです。日本と北朝鮮は国交正常化を行っておらず,お互いの国に大使館を置いていませんし,外交官の外交特権も発生しません。ですからこの「テロリスト」は日本領土における治外法権を持ちません。

5.個別的自衛権とは何か。

主権を武力を以って守ることです。つまり,領土や国民,それを治める法律が他国に侵害された場合,侵害する者を武力を以って領土から排除することです。

現在の政府見解は,憲法九条は,
①個別的自衛権 の保有/行使を認めており,
②集団的自衛権 は保有するが行使を認めておらず,
③攻撃する権利 は保有/行使共に認めていない,   というものです。

つまり,九条の禁じる「交戦権」は,「集団的自衛権」と「攻撃する権利」,ということになります。(ちなみに私はこの政府見解はリーズナブルだと思っています)

『美しい国へ』で述べられている「日本を攻撃するために,東京湾に,大量破壊兵器を積んだテロリストの工作船がやってきて」という状況では,このテロリストは,

①日本の領海を侵犯している 上,
②日本の法律に違反しています。

ですから個別的自衛権を行使できるケースです。

ですから,「こちらから武力を行使して,相手を排除することは出来ない」というのはウソです。

---------------------------------------------------

私はこのことを中学3年の公民で学びました。

忘れもしない私の初めてのディベートは,
1993年4月,「選択社会科 C(公民)」の授業ででした。
論題は自衛隊のPKO派遣の是非でした。

湾岸戦争が終結し,その結末に社会が憤り,自衛隊の海外派遣がすぐに立法化され,
次の年には自衛隊はカンボジア入りしました。

あのディベートはその熱冷めやらぬ頃のことでした。

Saturday, October 07, 2006

[Book] 美しい国へ Beautiful Country

[本] 安倍晋三. 2006. 『美しい国へ』. 文芸春秋.

2ヶ月ほど前に読んだのですが今頃アップします。
なぜなら、テレビでふかわりょうが、「読んで(安倍さんを)大好きになっちゃった」と叫んでいて驚いたから。

えええ??この本で好きになったの????
うーん・・・ちょっとそこは異議ありって感じ。

確かに、尤もだと思う部分もありましたけれども、「これはないだろ!!」と叫びたくなるような部分も・・・

たとえば133ページ。以下引用。
------------------------------
”交戦権がない”ことの意味

 もうひとつ、憲法第九条第二項には、「交戦権はこれを認めない」という条文がある。これをどう解釈するか、半世紀にわたって、ほとんど神学論争にちかい議論がくりかえされた。
 どこの国でももっている自然の権利である自衛権を行使することによって、交戦になることは、十分にありうることだ。この神学論争は、いまどうなっているか。明らかに甚大な被害が出るであろう状況がわかっていても、こちらに被害が生じてからしか、反撃ができないというのが、憲法解釈の答えなのである。
 たとえば日本を攻撃するために、東京湾に、大量破壊兵器を積んだテロリストの工作船がやってきても、向こうから何らかの攻撃がないかぎり、こちらから武力を行使して、相手を排除することは出来ないのだ。わが国の安全保障と憲法との乖離を解釈でしのぐのは、もはや限界にあることがおわかりだろう。
-----------------------------

えええええええええ??????
この行には本当に驚きました。特に「たとえば」以降の部分です。

だってさ、東京湾は日本の領海じゃん!交戦権全く関係ないし!!!

銃刀法違反だって警察が取り締まれるのに、大量破壊兵器を指くわえて見てなきゃいけないわけないじゃん!!!!万が一銃に関する法律はあるけど大量破壊兵器に関してはないってんなら(んなアホなことあるのだろうか)、つくれよ、法律!!マリファナは取り締まる法律があるけどヘロインはないんだ、みたいな状態だってんならそれ自体変な話だけど、じゃあ法改正しろよ、と思います。そんなの純粋な国内問題じゃん。

たとえば、ピストルを所持して日本に入国しようとする人が成田空港に降り立ったらどうなるか。そりゃ入国許可されませんよね。大体、怪しいと思ったら強制的に鞄を開けさせられて、検査されて、ピストルが出てきたら逮捕ですよね。「銃刀法違反」!ピストルを持ってると知っていてもピストルを撃つまで警察は手出しをできないなんてそんなあほなことない。抵抗したり、逃走しようとしたりしたら「公務執行妨害」!更に事態が悪化すれば警官の方も発砲するかもしれません。実際普通の犯罪捜査中に警官が発砲してるケースなんて沢山あるでしょう?普通の警官では手に負えない相手なら機動隊だのSATだのが出動するわけでしょう?それでも駄目なら自衛隊出すわけだ。

それとどう違うんだ???

「日本を攻撃するために、東京湾に、大量破壊兵器を積んだテロリストの工作船がやってきたら」、領土内なんだから警察や自衛隊(この場合海上自衛隊?)の武力で取り押さえるのは、交戦行為でもなんでもないじゃん!!実際領海侵犯してきた不審船を銃撃したことあるじゃん!でもその不審船の出身地と思われる国と戦争に突入したなんて言う人どこにもいないじゃん!だって領土内だもん!!万景峰号だって拒否できたでしょう?

普通の犯罪者相手に警察が発砲して「交戦行為だ!」なんて言われたことあるかしら。それが大量破壊兵器を持ったテロリスト相手だったら発砲しちゃいけない、憲法にそう書いてある、だなんて、大嘘もいいところだ。

幾ら、空港や港湾施設は法律上特殊だとは言っても、武器や麻薬の所持取り締まりはちゃんと出来ているはず。私は例えば以下のサイトの説明の方が正しいと思う。
http://sociosys.mri.co.jp/stuff/2004/0618_2.html

違うの?????

ロシア領内に入り込んで密漁している漁船があったら、ロシア側が銃撃することもあるわけでしょう?それは犯罪の取り締まりであって、日本との交戦行為じゃないじゃん??

違うの????

正直、この行を読んだ時には寒気がしました。
だってこんな頓珍漢で浅はかな嘘を信じて、この国は憲法改正を検討しているわけ?????

憲法改正の議論は大変複雑で難しい問題だと思います。
両方の意見にそれなりに説得力があると思う。
私個人はそれでもやっぱり九条を変えるのは反対だし、
愛国心教育なんてやめて欲しい。
けど、反対の立場にいる人の気持ちが全くわからないとは言いません。

けどさ、幾らなんでもこんな国の一大事に関して、こんな初歩的なところで、
こんな出鱈目な発言を一国の首相がしているってどういうことなんだろう・・・
こんな嘘を大真面目に言って、「だから憲法改正しなければ」って言ってるの??
いくらなんでもあんまりじゃないだろうか・・・

政治家として、不勉強じゃ済まないレベルでしょう???
中学生レベルの法制度理解がありませんってことだもん。
安全保障以外のことだってこのレベルなんだとしたら由々しきことだ。
それともまさか確信犯なの?
嘘だってわかってるけど、国民を騙すには充分ってことなの?

ホント、どういうことなんだろう・・・
それとも私がよほど馬鹿で、実は領土(海)内に大量破壊兵器を持ち込まれても
警察は何も出来ないのでしょうか?何か私が見落としてるのでしょうか・・・

ふう。

今政権全体の評価はよくわかりません。
安倍さん以外の人の閣僚がどうなのかもわかりません。

けど、こんな、こんな無知とか嘘とかでは済まないような説明で、
憲法改正に政治家生命かけちゃうような首相には投票できません。

憲法改正が必要なら仕方ないさ。改正しよう。
けどこんな、こんな酷い低レベルな議論でそんな大事なことを決めるだなんて・・・
本当の議論はもっとずっと深くて複雑で難しいものなのに・・・
まっとうな議論して欲しい。それでお給料貰ってるんでしょう??
きちんと議論して欲しい。

ディベータの端くれとしては、この本には正直憤りを感じます。
こんな嘘で国民をまるめこもうだなんて・・・汚い。
この本読んで「大好きになっちゃった」という有権者にも激しい憤りを感じます。
こんな嘘にあっさり騙されるなんて・・・情けない。

あ、しまった。今日は随分怒り心頭な投稿になちゃった・・・

ま、いっか。今日は冷凍庫に新発売のハーゲンダッツがあるんだ。(^v^)
夜中だけど食べて幸せ取り戻しちゃおっと。

Thursday, October 05, 2006

文明開化 Civilization

メールの不具合に引き続き,電話まで壊れました。
なんだなんだ何か変な電磁波でも出てるのか私から。

で,じゃじゃん,機種変更しましたー。ちゃちゃーん!

今度のは3G/GSM両方対応なので,
SMSもi-modeも何処の国にいてもできる!
海外共用ACアダプタがあるので,何処の国でも充電できる!

これで,
外国の友達に日本から高い電話かけなくてもSMSで済むようになる!
海外での大会中に外国から来てる友人と連絡取り合うときも,
他の国の子と同じようにSMSし合えば良くなる!
緊急の電話が日本からかかってきても取り損なうから意味ないとか,
それを心配してかける方が躊躇うといったこともなくなる!
だっていつも通りi-modeのメールをすればいいだけだから!
そして海外旅行に目覚まし時計を持参する必要もなくなる!!
やっほーーーい。びば,ぼぉおだれす。

しかも色々割り引いてもらってポイントも使ったので使った現金はゼロでした。
ポイントも半分くらい残せた。良かった良かった。

しかし,ここで一気に無用となったGSM機。
そう,私はNokiaのGSM携帯も持っていたのです。ハードだけ。
上記のメリットのi-mode以外の全てを満たしてくれた愛機です。
(実はストップウォッチ機能があるという別のメリットがNokiaの方にはあった)

FOMAユーザの方は,バッテリー外すとFOMAカードが見えますよね?
そのカードをGSM機に差し込むだけで,海外でも普段通り電話が使えるんです。
番号も普段の日本の番号のまま。
日本とでも現地同士でも,かけるのも受けるのも超簡単。
ホテルの電話使うより安いし,ローミングよりは絶対安い。
初回で既に初期投資(GSM機購入)の元を取ったと思いました。

メカ音痴な母も気軽に旅行中の私に電話できるようになって大好評。
マレイシア滞在中に津波が起きた時は,友人たちのご家族から,
安否確認の電話なども受けられ便利でした。
(公衆電話は不通になったり長蛇の列だったりしたので。
その点携帯の電波は問題なしですから)

マレイシアのKLで一万円強で購入したもので,正真正銘Nokia製。
旅行中しか使わないので,大して使っていないわけで,
バッテリーも殆ど劣化してなくてまだ全然使えるのに。
もうお役ゴメンだなんて・・・
うーん・・・Yahooオークションかなんかで売っぱらっちゃおうかな・・・

・・・と思ってヤフオクをチェックしたら・・・
うおおおお。

・・・なんと・・・

最初買った時の値段と大して変わらない値段で売れちゃうかも・・・?
恐るべし日本のマーケットの閉塞性・・・
うーん・・・本気でヤフオクに出品しちゃおうかなぁ・・・

何にしても,これからはもう一台を持っていかなくても済む上,
i-modeも使えるようになるわけで,ちょっと嬉しいです。

Tuesday, October 03, 2006

だああああ Driving me crazy

ここしばらく,というか何ヶ月も,やたらとメールの調子が悪くてですね,
一体何なのだろうと思っていたのです。

そしたらとうとうInformation Technology Centreが,メールサーバへのアクセスを制限しているということが判明。・・・つながんない筈ですよ・・・

どうやら,

(1)サーバに接続すること自体が20回に1回くらいしかできない
(2)送受信が何十分も,酷いと半日以上遅れる
(3)SpamじゃないメールをやたらSpamフォルダーに移してしまう
(4)SpamがSpamと認識されず普通にフィルターを通過して届いてくる

ようです。

正直とってもout of control。手に負えません(涙)どないせいっちゅーのじゃ。
メーラーの送受信ボタンを押すと,「サーバへの接続に失敗しました」というメッセージが延々と出続けるという,頭をかきむしりたくなるような苛々する状況です。

・・・なので・・・メールの返信等が遅れましたらどうぞお許しくださいませ。