Tuesday, November 11, 2008

大会後~決勝戦

風邪をひいてしまいました。喉と頭が痛いです。熱もある。うー。
えらく高くついた春日部での2日間です。
しかしそもそも、「寒くなってきたからコートを取りにいきたい」と何度も行っていたのに、「風邪をうつすといけないから来るな」と実家に出入り禁止令を出されていたせいだと思います。結局、寒い中コートを着ることが適わずブルブル震えていて風邪を引いた私。本末転倒です。もうーーーーー(怒)あんなに「もう寒すぎるから無理」って言ったのに!!

時系列順に書こうと思っていたんですが、
ちょっとした理由で逆時系列順にします。

なのでまずは、大会終了後について。

1. ICU1が実は全勝だった件。

昨日朝早くに知りました。愕然。なんたることだー。
うわーーー、妹の雄姿を見たかったなぁ……。
がっかりしていることでしょうなぁ……
謝って貰っても戻らないものだしなぁ……

10チームが本線出場したうち、日本チームはICU3, Tsuda, Seikeiの3チームのみ。
30%未満はあまりに少ないなぁ、例えばICU2とかかなり上手だったのになぁ、と
とても意外に思っていたのですが、ICU2はEFL登録していなかったとの事。
そしてICU1が実は3位通過した筈だったらしいことを考えると、納得。
そんなところなら実情に合っているでしょうな…。

まあ、ICU1が残っていたらICU3はブレイクしていなかったのでは、という話もあるかと。しかしまあそれはそれで仕方ないですよね。その通りでしょう。勝負なんですからたとえ僅差でも負けたりスコアが悪ければ予選敗退になります。トーナメントなんて大体偶然が大きくモノを言う理不尽な点もあるものです。

ただ、私はICU3の試合を2回見ましたが、非常に良いチームだと思いました。どうも浮き沈みが中盤以降あるようで、それが8位(本当は9位)となる原因だったのでしょうが、少なくとも議論を深める努力や、良い議論を出そうという試みが見られました。QFから優勝まで三連勝したのはICU3の実力だと思います。つまりは、層が薄いということなのでしょう。どんぐりの背比べで、予選1位通過から3勝予選敗退チームまで差があまりなかったのでしょうね。だから9位だった筈のICU3に上位通過チームがガンガン負けるのでしょう。

また、本戦進出チームの中にも何だか中身のない勝てりゃ何でも的で軽薄な口先三寸なチームも多かったように思います。ICU1が通過できていた時、本戦行く力がないのに偶然で進出しちゃったチームは本当はICU3以外にあったかもしれないと思います。正直言えばICU2より弱いと思うチームも結構本戦にいました。予選4試合では足りないということなのか、審査員の質が悪いということなのか、良くわかりませんけど何某か問題があったのではないかと正直感じました。

それにしても残念です。
私が見た本戦の試合は、片方が議論の内容面では一方的に勝っているか、
両方とも崩壊しているかのどちらかでした。(前者はICU3だったし)
当然ディベートは良い議論と良い議論がぶつかり合った時が面白い。
もしICU1がいてくれたら、そういう質実剛健な試合を見れた可能性があったのだと思うとやはり残念です。

まあしかし、残念だ、残念だ、と言ってみても、
当事者の悔しさが募ってしまうだけかと思います。
というわけで、個人的にとあるお願いをしようと思っています。
大会主催者にではなくて選手に。

2. 決勝戦

9-0だったので明らかだと思いますが、私もGovernment、ICU3に票を投じました。
おそらく9人の中で最も大きなマージンである7.5をつけました。
コメント欄も多少Oppositionに厳しいものを書かざるを得ませんでした。

論題は、THW protect the right of families to genetically engineer the traits of their children.

この場合、「普通の状態より良くするため(ゼロからプラスへという発想)」と
「病気や障害を取り除くため(マイナスからゼロへという発想)」の両方が有り得ます。
どちらを選ぶかは肯定側の自由ですが、まあ後者の方が肯定側に有利でしょうね。
選ばず両方を対象とすることもできますが、話が拡散してしまうでしょう。

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[PM]

公言していることですが、私はこのA君のスピーチがかなり好きです。
選手の中にはともすると試合中思考停止に陥っている人がいるじゃないですか。勝つために試合をしているのであって、論題は何であろうと構わない、みたいな。試合中のA君の態度は「意味のある議論をしたい」と思っているように見えて好きなんです。相手の議論の下らなさに怒れるのは、下らない議論をしたくない、と思っているからこそ。単純に勝ちたいだけなら、相手が下らない議論をしたら勝ち易いと喜ぶところでしょうね。だから相手の下らない議論に怒れる、というのは才能だと思うんです。そういう意味で、小器用にいなすスピーチが上手な選手よりもずっと好感を抱いているんですね。

ちなみに、相手の議論がまともな時までやたら滅多ら「下らない」と断じる選手もいます。今回で言うと否定側のチームがその典型。で、当たり前ですけれどそれは駄目です。野球でど真ん中ストレートの投球にコントロールが乱れましたねぇ、ボール球が続いています、と言ってるようなもの。「酷いケースだ」とか言われても、「え?結構まともだったと思うけど」とジャッジが思っている場合、「議論を見る目がない」とか「相手の話を聞いていない」とか「反対のための反対」といった印象がつくだけです。

問題は私がA君のスピーチのファンであることを自覚してしまっていることにあります。
えこ贔屓しないように気をつけすぎて、うっかりA君の点数が必要以上に下がってしまうことが稀にあります。今回が正にそれで、本当ならサブスタンシャル・スピーチにあと1・2点高くあげるべきだったかもしれません(今朝ノートを読み返してそう思いました)。決勝戦の点数は対戦組みや個人賞に影響しないこともあって調整にかける時間を削ってしまいましたが、もう少しゆっくり検討すれば良かったな。

さて、肝心のスピーチですが、とてもよくできていました。

マナーは、特に出だしに少々勢い込みすぎて言葉がついていかず、焦っているように見受けられるところがありました。ただワーディングの的確さは本当に流石で、呻らされました。ここまで行き届いたワーディングでこうしたセンシティブな内容を語れる選手というのはなかなかいないものです。仮に点数を修正できるなら、マナーの点数を上げることでしょう。

メソッドは、論点の1点目と2点目のバランスが少々良くなかったので15点のままにしましたが、総じて綺麗な構成でした。クリアなプラン、アロケーション、そして本論。教科書にできそうです。2人目にも新しい議論を割り振っても良かったかもしれないと思いましたが、最も重要な当事者である親(になりたい人)と子供のみに絞るというのも潔かったかもしれないですね。何か三つ目に良い議論がないか、私も色々考えてみましたが、コレと思えるものが見つかりませんでした。こういうのは国とか社会とかを持ち出すと却って不気味な内容になりがちです。ナイス判断だったのかもしれません。

で、マター。

スピーチは次のように始まります。

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親は子にprimal responsibilityを負います。故に権利をも得るのです。
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もうこの時点でスピーチにグッと入り込めます。凄い。
親が子供のあり方を変容させて良いのか、というこの論題で必ず応えなければならない問いに、第一声で見事に応えているんですね。素晴らしいopening lineです。

続くプランは、対象を障害や重大な病気につながる遺伝情報を持つ親に、
環境をall liberal democratic countriesに設定。
手続き的には、まず卵や精子を取り出して上記の遺伝情報の有無を確認。
その後遺伝情報を『修正』して受精させることを認める、ということのようでした。
想定される病気の種類としては、ダウン症や白血病といった重大な疾患が挙げられました。

私がドキッとした表現は、こうしたダウン症や白血病といった病気及び他のより身体的な障害を、総じて「certainly crippling kids」とした部分。crippleの元々の意味は、このPMの使い方で全く問題がないんだと思うんです。ただ、あまりに直截なので差別用語として使われなくなる傾向にあります。そしてこれには言葉狩りの要素も大きい。婉曲的な言い回しに変えたからといって問題がなくなるわけではありません。だから、例えばSouth Parkの登場人物(子供たち)が、ティミーやジミーをcrippleと躊躇いなくガンガン呼ぶ(ジミー自身も自分をcrippledと表現している)時、let's face it!というような一種の清々しさ、風通しの良さを感じたりもするわけです。肯定側が「障害を障害と認めて楽になろう」というスタンスを取るであろう(丁度2007年のAustralsの決勝戦のように)ことが予想されていただけに、certainly crippling kidsという表現の『どぎつさ』に戸惑いながらも、とても的確であると感じたんですね。

議論は2点でした。親についてと子供について。

ここでPOIが入りました。POIを取るタイミングとしては、話に区切りがついていて、かつセッティングの問題があった場合に早めに知れるので、戦略上理想的だったと思います。POIの内容は、親が正しい判断をするか、とembrioの段階で適切なのか、というもの。PMは下らないと一蹴しました。余談ですが、この否定側のように一つのPOIに欲張って2つの質問を入れるチームが散見されましたが、あれはやめて貰いたいものです。長くなりすぎると相手チームのスピーチタイムを不当に削ってフェアでありません。1つに絞りましょう。

一点目の親について。以下のような内容でした。

遺伝性の高い障害や病気を抱えた人は、その重大な負担をあまりにも良く知っているがために、子供を持つことができないでいるケースが多い。子供もまた同じ疾患に苦しむのではないかという強い不安が、自分には子供を産む資格がない、子供を持つことなど夢のまた夢だと彼らに思わせてしまうからだというものです。しかし遺伝子操作が許されれば、そうした不安を払拭し、彼らに子供を持つ夢を取り戻させてあげられるのだ、と。そして多くの人にとって、子供を持つということは人生の重大な位置を占めている事柄である、と。

大変現実的で心に訴える議論だったと思います。

ここで描かれた心情は健常者にも想像しやすいものです。たとえば35歳を超えた女性が高齢出産によって障害が生じる確率が高まることを危惧して子供を諦めようとしたり諦め切れなくて悩んだり妊娠しても心配したりするというのはよく聞く話です。特にジャガー横田さんが出産した時は「励まされた」という女性が大量にいて話題になりました。幸田クミの羊水発言があれだけ炎上したのも、それがどれだけの人の希望を奪ったか考えれば納得できます。健常者でさえこれだけ神経質になってしまう出産と子育て。病気や障害に苦しむ人ならば尚更であろうことは想像できます。

国や社会や医者の視点でこうした問題を語るとえてして大変無機質で機械的、冷たい議論になりがちです。親になりたいという多くの人にとって切実な気持ちの変容に焦点をあてた事で肯定側のチームの視線をとても暖かいものに感じることができます。私は特に最後の部分、この問題の重要性を「子供を持つということは、多くの人にとって人生の重大な位置を占めている事だ」という表現した部分に感心しました。これをreproductive rightとかparental rightとかの話にしてしまうと、それまでの心情描写が台無しになります。今回のPMは徹頭徹尾、弱者の立場をアイレベルで語りました。

二点目は子供について。

こちらの議論は一点目の親の議論に比べて少々解りにくく感じました。解りにくかった理由はちょっとよくわかりません。議論自体かもしれないし、表現の問題かもしれない。A君の場合スピーチの終盤に口が疲れるのかカツゼツが前半より悪くなるような気がします。ほんの少しですが。もしかしたらそのせいかも。あとは、ラベルがChildrenだった割に内容が親の負担についてだったせいかもしれません。

具体的には、some parents don't know ifのif節以降が良く聞き取れませんでした。文脈から自分が病気につながる遺伝子情報を保有していることかなぁ、と思いましたが、違うかも。また、unexpected pregnancyの場合もある、という話が続いたので、まあどちらにしても親が覚悟なしに障害児を産んでしまった場合に起きる問題なのだろうと思われました。で、特別学級とかに入っても親によるほぼ1日24時間の献身が必要になるという話は解りやすく説明されていました。ただ、これが子供自身にとってどういう負担になるのかは説明されなかったように感じました。もしかしたら時間がなくて焦っていたのかなぁ?落ち着いて見えたけど。

褒めまくってしまいましたが、問題に感じたのは3点。

(1)プラン: 卵と精子の遺伝子情報を確認するところまでは問題ないのですが、そこから特定の遺伝子情報(病気もしくは障害につながる部分)を書き換えるところの信憑性が難点でした。電気的な刺激を与えるとか、何かしら方法があるのだろうと思うし、あまりに技術的に過ぎるので一々説明する負担を肯定側に押し付けるべきとは思いません。まあ素人の私が受けた印象としては、おそらく成功率はあまり高くないができることはできる。ただ刺激を与えることで変えたいと思った部分以外の遺伝子情報まで変わってしまい逆に奇形になる可能性ももしかしたらあるのかも、というもの。一言、技術的に確立しているか将来確立する見込みが高い、という事例が挿入されていると安心感はグッと高まったことでしょう。

(2)事例がない。骨組みである主張と論拠は本当に整然と、かつ心に響く表現で提示されているんですね。素晴らしかった。ただ肉付けにあたる事例が与えられなかった。そこがちょっと残念でした。ただ、戦略上はそれが正しい。PMのスピーチというのは内容面の密度や重量を求めすぎると大抵失敗します。いかんせん準備時間が一番短いこともあって事例を探すのにかける余裕というのが少ないこともありますし、ケースセッティングにアロケーションに本論に、とスピーチ自体もやたら忙しい。無理矢理重量級の議論を出すとtimingに問題が出たりstructureやbalanceに問題が出ることもママあります。なのでAbstractな状態に留めた方が安全ではあります。ただやっぱり一つもないと31点はあげられても32点はあげにくいですね。悩ましいところです。

(3)二点目のアーギュメントがちょっと未消化に終わった。

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[LO]

ああ、言及したくない…

かなりまともだったPMのケースを、超unreasonableなケースだと断じて始まります。
もう一度言いますが、何でもかんでもunreasonableだとかirrelevantだとか言えば良いというものではありません。

アロケーションは、(1)Children、(2)scientific uncertainty (3)negative consequenceで、三つ目は二人目が話すとの事でした。しかしそもそも否定側の仕事はnegative consequenceを説明することです。それを丸ごと二人目に割り振っては、「自分はろくなことは言わない」と宣言するようなものです。もっと具体的なラベルをつけましょう。

ちなみに一点目は、受精卵や胎児にも成人と同じ人権を認めるべき、というもので、一体肯定側のプロポーザルとどう関係あるのか不明。その後freedom of choiceが大切とか言うのですが、一体誰のfreedom of choiceなのか全く不明。親のchoiceはむしろ肯定側が広げてあげています。なんかスパムブログの朗読を聴いているみたいに文と文の関係が全然わからなくてですね…意味判らん…と思ったのですが、もしかしたらプランの後半について遺伝子情報を修正するのではなく、terminateする(=abortするようなもんか?)と解釈したのかなぁ…?と。まあそうだとすれば卵や精子の人権を訴える理由はわかりますが、しかしそれにしたって良い議論じゃない。issue selectionとしてどうなんだ。だって受精卵や胎児どころかプランで遺伝子情報をチェックした結果捨てられるのは卵と精子でしょ。

そして二点目はsafeなのか証明がない、というのですが、否定側が積極的にsafeでないという証明をするべきなのであって逆ではありません。相手がperfectでないと文句つけて自分はburdenを全く負わないのかよ、とあまりに不公平な言い分です。

その後definitionが狭すぎて酷い、moral highgroundは我にあり!って宣言するんですが。。。definitionは別にせまかないです。ていうかこれ以上どう広げるのよ。デザインベビーか障害回避のどちらかで来るのなんて最初から予想つくんですからプレパしとこうよ。30分何やってたのよ……

そういうわけで色々終わってたLOスピーチ。大変残念です。

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[DPM]

ここしばらくこのSちゃんのスピーチには辛い点数をつけ続けていた私。
たとえば秋JPDUの決勝とか、平均を割るような酷い点数をつけたような気がします。
(その理由については秋JPDUについての投稿を読んでください。)
どうもSちゃん不調なのかなー、と思っていたのですが、今回は本領発揮でした。

ここ何回かの自殺ゴールの連続から脱し、Sちゃんらしいシャープな反論でした。
また、QFで見たときは割り振られた議論がダメなヤツでスピーチ時間の半分が無意味になっていました。この決勝戦ではきちんとフル活用できていたので、やはりこの人は議論を建てるのより斬るのが得意なんでしょうね。ただたまに自分のチームメイトの議論も一緒に斬るのが危ないって感じかな。

特に白血病患者にとって治療がどれだけ負担なものなのかを説明した部分や、障害者は家族が死んでしまった時どうなるのか考えると絶望的な気持ちになる、といった行は大変説得的でした。

[DLO]

ああ、これも言及したくない…

今度はスパムブログのようには聞こえなかったのでその点は遥かにマシでした。
あとは単にダメな議論なだけ。

肯定側はrisking too muchと言われても、もともと子供を諦めていた人たちが子供を持てる可能性が生じている時点でプラスなので、卵や精子を取ってみたけれど上手く修正して受精させるに至らなかった場合のリスクって何?成功する可能性が少しでもあればプラスじゃん?

happinessやcomfortablenessを追求してはいけない!とか言われても、じゃあ代わりに何を追求すれば良いのか提示されない。

抜け穴ができて結局デザインベービーになるとか言われても、たとえそうだとしてもそれがどう悪いのか全然説明してくれない。

全体的にケチはつけるんだけど、意味のあるケチをつけてくれないし、
建設的な自分の側の議論構築に至っては全くやってくれない。何なんだよー。ガキの喧嘩かよー…(涙)

色々な意味でまたもや終わっているスピーチ。うーん、どうしたんだ、不調なのか?
しかしよく本戦に残ったなぁ…

[GW]

K君のスピーチはいつも軽妙で斜に構えています。
英語が下手なところに負う部分も大きく、褒めるべきなのか微妙ではありますが、
しかしそれでも面白おかしい、それはK君の人柄あってこその長所でしょう。

今回も相手の議論を茶化しながら反論していました。
例えば卵や精子の権利と選択の自由については、
「How do you ask eggs? When can you ask? When you can ask, it should be too late」というような絶妙の言い回しで、相手の議論のナンセンスさを際立たせていました。
後にOWに「ridiculeされた!」と非難されていましたが、
ridiculousな議論をridiculeするのはむしろ反対チームの正当な仕事です。

ただね、私なら、この話題では軽妙さを押し殺します。
障害ゆえに子供を持つことを諦めている人にしても、障害や重病を伴って生まれた子供にしても、人の人生のコアな部分を破壊される本当に深刻な事態です。私ならとても茶化す気にはなれない。まあだからと言って陰鬱な顔で話すことが建設的とは言えないかもしれませんから、K君のマナーはこれはこれで良いのかもしれない。あくまでも私なら、という話ですから。英語はもう少し勉強したほうが良いと思いますけれどね。

ちなみに彼のスピーチの最後の最後で、漸く「病気や障害がなければ、子供たちはずっと多くの自由を謳歌できる。旅する事だって健康で初めてできるんだ」っていう話が出てきて、「やっとかよ!!」と思いました。PMが話しそこなった子供視点の議論かと思いますが、ちょっと遅いよなー。

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[OW]

マナーは良いスピーカなんですが、マターはまたもや沈没。
特にspillover effectの例として、手術も50年前は病気を治すためだけだったのに現代では整形美容手術がある!と言ったのは最悪でした。じゃあ、手術自体辞めようって言うのかっての。皆に盲腸炎ごときで死ねってか???

しかし病気や障害につながる遺伝情報があったとしても発症するとは限らない、遺伝情報を修正しなければならないとヒステリーを起こすべきでないという話は買いました。ま、今更言われても大勢には影響しないわけですが…もっと早くから出してきちんと深めれば結構良い持ち駒になったことでしょう。

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あーーー、もうreplyには言及したくない。

LORもやたらGovはあれをできなかった、これをしてくれなかったと文句をつけていましたが、それ以前にOppは一つも議論を建てられていないので文句をつけるだけ無駄というものです。

PMRは、「Oppはmanipulating genesは罪悪だという。しかしOppはケースをmanipulateしまくった。And you know what, manipulating model is a lot worse than manipulating genes.」とA君節全開でした。好い加減Oppの意味不明なヒステリーぶりにフラストレーションを溜めていた審査員としてはスタンディングオベーションしたいくらいでした。

というわけで、9-0は当然の結果だったと思います。
あれで反対側にVoteする審査員がいたら、むしろその人の良心を疑いますね。私は。

4 comments:

Anonymous said...

わーお、ホントにありがとうございます。
こんな詳しくコメントをいただけるなんて、まさに僥倖です。
学年上がると言ってくれる人少ないですし。
実はPMCではストップウォッチを押し忘れてまして、焦ってたのはそこもありますね。
でもかつぜつや事例の提示は永遠の課題です、頑張ります。
パートナーにも読むように言っておきますね。
それから、風邪お大事に。

Anonymous said...

masakoさんの観戦記を拝見すると、
やむをえなかったにせよ、
決勝戦を観ていかなかったことが悔やまれます。
録音している人がいるはずなので、
貸してもらおうと思います!!
Aさんのwordingの妙は同感です。
OFとQFを観て、英語力は説得力だと痛感しましたもん。

ちなみに
>そしてICU3が実は3位通過した筈だったらしいことを考えると、納得。

ICU3でなくてICU1ですよん。

でも、ICU3が本選進出したおかげでこの大会の
本選レベルも上がったと思います。
もちろん、ICU1の勇姿をmasakoさんをはじめとするqualified judgesに観ていただいて
フィードバックをいただきたかった気持ちもやまやまで、残念です。

風邪、お大事になさってください!!!

go said...

A君、

こちらこそ良いスピーチを聞かせて貰ってありがとう。

> 学年上がると言ってくれる人少ないですし。

そうなんだよねー。おかげで私なんて裸の女王様です。率直な感想を言い合いたいよね。

> 実はPMCではストップウォッチを押し忘れてまして、焦ってたのはそこもありますね。

ああ、そういうことかぁ。納得。

> それから、風邪お大事に。

ありがとう(^v^)今日一日暖かくして家にいたら随分良くなりました。

yukoちゃん、

いやー、今回のことは何と言って差し上げて良いのか……悔しさと哀しさをきちんと周囲が救い上げてくれることを祈ります。無理しちゃダメだゾ。

> ICU3でなくてICU1ですよん。

直しておきました。ご指摘ありがとう。
他にも誤植が何点かあったので一緒に直しました。

> フィードバックをいただきたかった気持ちもやまやまで、残念です。

そんなので少しでも気持ちが楽になれるんだったらいつでも呼んでくれればICUまで出向いてジャッジしますよ。

> 風邪、お大事になさってください!!!

ありがとー。ひじがカサカサになったので、yukoちゃんがくれたクリーム塗りました。一晩で柔らかくなって感動☆本当にありがとー。

Anonymous said...

少なくともmasakoさんの日記とコメントに
私は魂の救済をされましたよ!

ICUに出向いてジャッジして下さると
仰ってくださるだけで、
masakoさんの優しさが十分すぎるほど伝わってきて嬉しいです。

クリームも役に立ってよかったです!!