Tuesday, February 21, 2006

The opinion and the other opinion

表題は、すっかり有名になった中東はカタールのアル・ジャジーラの標語。もちろんオリジナルはアラビア語ですが残念ながら私には読めません。

どんな物事にも複数の見方があって、一方の意見だけを聞いて鵜呑みにするのは危険だしフェアじゃない、というような意味だと思われます。

全くだ!と思うけれどなかなかに行なうはかたし。目の前に困ってたり落ち込んでたり泣いたりしている友人がいると、その言葉に疑問を差し挟むのは難しいですね。ああ、昨日の私フェアじゃなかったな、と猛省することもしばしばです。

でも私自身だって、落ち込んでるからって八つ当り気味に好き勝手言われたり、それを鵜呑みにされて誤解を受けて腹を立てることってあります。ましてやディベータ生活長いんだから、両側の意見を同等の熱意をもって聴くことに訓練されていて良いはず。明日はもっと優しく、でも同時にもっとフェアであれたらいいなあ。

朝日新聞の宣伝で、ジャーナリズム宣言っていうのありますでしょう?あれ、凄く好きです。メディアとしての良心を感じさせる、時代を鋭く捉えたコピーではないかと思います。きっと、マスメディアに限らず私たち個人個人の発する言葉にも同じことが言えるのでしょう。

The opinion and the other opinion. そこに意見があれば、そこにはもう一つの意見もある。

It's my opinion. It's not Al-Jazeera's opinion. Because Al-Jazeera doesn't think. We just present. It's people who think and decide. 映画Control Roomの特典映像のなかで、アルジャジーラの女性プロデューサは言います。

言いたいことはよくわかるし、素晴らしい理念だと思う。けれどどんなに頑張っても、人間もメディアも無色透明にはなれないのだから、朝日新聞のジャーナリズム宣言のように自分の不完全さを認める気持ちも大切にしたいなあ、と思います。

今日の私の言葉は完璧にフェアとは言えない。でも明日はもう少しフェアでありたい。そして何よりも、完璧でないからと口をつぐむような腰抜けにはなりたくない。

足は泥足のままで、泥足のままでいけ。Go With Muddy Feet. こちらは阪神大震災に駆け付けたボランティアの皆さんが掲げた言葉だとか。進み続けようという力強い意志を感じる言葉です。

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