Monday, December 19, 2005

人間はひとりの方がいい?

森田公一の1976年の歌。「裏切るせつなさに泣かなくてすむから」と続く歌詞は阿久悠作です。人の寄り集まった都会で生きることの葛藤が歌われているようです。

しかし集団生活が沢山の矛盾と葛藤に満ちているというのは、小中学生の学校生活しかり、村落での寄り合いしかり、都市問題しかり。。。

シドニーの暴動の件、更に続報が来ました。同じくメルボルンの白人オーストラリア人からです。この人は私が今までに出会った選手の中でベスト10に入るキレとサエのあるスピーチをする人です。(おそらく千人以上の選手達を見てきているので、つまりトップ1%に入るという意味です)彼みたいに頭が良くなれるなら、・・・何を我慢できるかな。。。うーん、そうね・・・彼みたいに頭よくなれるなら一生禁酒しても良い!!

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まず今回の暴動は偶発的なものではない。ここ数年New South Wales(NSW)では民族対立がひどく高まっていた。人々を極端な思想に走らせた一つの原因は、多発したgang-rapesだ。レバノン系ムスリムの強姦魔たちは、白人(anglo-saxon)の女の子だけを狙った。彼らは非情にも7・8人がかりで公園や駅で強姦したんだ。強姦魔たちは被害者の女の子たちに、「チャラチャラした"skips"(白人オーストラリア人を指す俗語)にレバノンの男の逞しさを教えてやってるんだ」と言ったらしい。

このギャングの首謀者は55年の禁固刑を言い渡された。他のメンバー達も長い刑期を宣告された。(殆どの刑は後で酌量されたけど)

こうした事件はすさまじい報道の嵐を巻き起こした。各メディアはこぞって、いかに残虐な"Lebo" gangs(レバノン系ギャングたち)が善良で真面目な白人諸氏を脅かす存在か書き立てた。それ以来、暴動はいつ起きてもおかしくない状態だったんだ。

今回の暴動は、中東系オーストラリア人の集団がシドニーのビーチをぶらついて、日光浴している女の子たちに「強姦されてもしらないぜ」といったことから始まったみたいだ。それから白人系のライフセーバー(救助隊員)が襲われて、あとのことはご存知の通りだ。

どうか誤解しないで欲しい。人種差別主義的な白人群集を擁護するつもりは毛頭ないよ。ただどうして今回のようなことが起きたのか説明しようとしてるだけなんだ。僕だって今回の暴動には反吐が出そうだ。それから今までオーストラリアでは耳にしたこともなかったようなネオナチのグループが、今では公に活動を行ったり新人勧誘するようになったことも本当に案じている。これはとても危険な傾向で、止めなくちゃならない。

それに酷いことをした"Lebs"はレバノン系のうちのほんの一握りだってことも忘れちゃいけない。丁度ほんの一握りの"skips"が強姦や暴力を振るったりするのと変わらない。だからそんなこと言い訳にはならないんだ。双方のグループのリーダー全員が逮捕されるべきだ。

この週末もシドニーでは暴動があった。前のより小規模だったけどね。あるんじゃないかと噂されたメルボルンでの暴動は結局(幸いにも)全く起こらなかった。メルボルンで暴動が起きるとは思えない。ここにはNSWのような背景がないからね。でも全くありえないとは言えないんだろうな。。。
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というわけでした。

こういう人のコメントを読むと、移民を全てシャットアウトすることで問題を避けている日本という国について考えさせられます。この人みたいな勇気を、私は持っているかしら・・・複雑な背景の中で「これが正しい」と公言するこの勇気が、彼のスピーチをあんなにも分かりやすく、キレのあるものにしているのかもしれません。前回の先生についても思いますが、本当に真直ぐで綺麗な人たちなんですよねぇ・・・

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