Thursday, December 01, 2005

ゼロからの挑戦

マレイシアの友人からメールが来ました。5月のマレイシアでの大会の間に会おうねって言ってたのに行けなくてごめんね、実はアメリカの大学院に進学しました、とのこと。ほほう。この人は新潟にある大学院も受験していて、その時ちょこっとお世話したのでした。進学上手くいったのかなぁって思ってたから良いニュースで何よりです。で、来月成田経由で里帰りするから成田から電話するよ、と言うのですが・・・皆知らないんですよね。成田がどんなに都心から遠いか。。。師走の慌しい中成田まで会いに行くのはちょっと難しいなぁ・・・うーん、会いに行けないってどう伝えるべきかな・・・

今日はISO規格に関する説明を聞いていますが、なかなか面白いです。

ビデオの書き起こし、終わりました。「真田広之 ゼロからの挑戦 -日英合作『リア王』苦悩と喝采の裏舞台」という2000年に放映されたNHKの番組。真田広之は日本人として初めて、Royal Shakespeare Companyの舞台に出演しました。英語で本場の役者達と共にイギリスの観客の前で演じる。その果敢な挑戦を追ったドキュメンタリーです。

その中では、英語の特訓に明け暮れる日々、プレッシャーと闘う場面、最後にはその英語のアクセントがイギリスの批評家に酷評された記事の紹介など、その挑戦の困難さが分かるシーンが繰り返しあります。パフォーマンスのプロにとって外語でパフォームすることが如何に難しいのかがよく描写されています。この番組はかなり大きな反響を呼び、真田ファンを一夜にして大量に増やしたとか。「ああ、わかるなぁ」と思うシーンが沢山あって感情移入してしまったりします。でも冷静に考えてみると「国際大会でのディベートってある意味これより凄いよな」とか思ったりも(汗)やっぱり台詞が決まっていて、何ヶ月も練習できて、しかもネイティブの専門ボイスコーチとマンツーマンでその決まった台詞を一文ずつ延々練習できるっていうのは羨ましいですね。我々準備時間15分ですからね。

今回私は審査員なのですが、少なくとも私は審査員だと更に緊張します。。。選手ならヘマっても自分が痛い目見るだけですけど、審査員はヘマると選手たちが怒りますからね。当たり前ですけど。聞き取れなかったとか、わからなかったとか言っても選手は納得しませんよね、当然。文句を言われたり噛み付かれたり陰口言われたりするわけで・・・まあ幸いそういう目にあったことは今のところありませんが、よく見かけます。明日はわが身。何が何でも聞き取って、議論を判るか、相手の議論がヘボいから判らないということが判るか、どちらかにしなければならない。世界大会は合議制審査なので、審査員同士の議論の中で理解度が必ず露呈しますし。毎試合テスト受けてるみたいです。ディスカッションも主審の行う判定理由の説明も準備時間ゼロのプレゼンテーションです。ある意味選手以上にプレゼンテーション能力、即応力が問われます。特に主審が判ってないと思われるとホント格好がつかないです。国際大会では審査員にもランキングが付きますしね。ストレスてんこ盛りです。

スコットランド訛りの選手がフルスピードで喋っといて、ノートを完璧に取れって言われてもな、って気はしますけど、訛りで差別しちゃいけない、というルールがあります。自分の訛り考えたらありがたいルールなんでしょうけど。。。あんまり酷い訛りだとせめてスローダウンしてくれよとか思わないでもありません。まあ最近はあまり困ることもありませんが、それでも「蓋を開けてみたらぜーんぜん知らん話題でアホみたいに訛ってる選手が頓珍漢としか思えないセッティングで議論始めたらどうしよう」という恐怖は付きまといます。大抵の場合は杞憂で済むわけですが、それでその可能性に対する恐怖がゼロになるわけじゃないですしね。

そういうストレスに苦しまないで済むためには・・・努力して少しでも自信をつけておくしかない・・・ということで、がんばらな・・・。真田広之も延々ケンジントンパーク走ってましたしね。地道な基礎づくりと当日までの調整が大切ですよね。うん。基本を馬鹿にしてはいけないですよね。

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