Tuesday, October 17, 2006

インフレ・ターゲティング inflation targeting

漸く今後一ヶ月のスケジュールを確認。
で,うわーー,Umeko CupがJDATとかぶってるーーー。
Tsudaの皆様ごめんなさいいいいい。

去年はUmekoへジャッジに行った私。
ブログにもしっかり書いてありますが,二日連続行ったのです。
あの遠いキャンパスへ。
今年も都合のつく限り参加しようと思っていたのですが・・・
JDAに先にお返事しちゃってたんですよね・・・
うーん・・・申し訳ない。

JDAの秋の日本語大会は,JDA設立20周年記念イベントを兼ねているそうです。
なので,審査員として招待されなくても伺おうと思っていたのです。
20周年記念イベント自体が面白そうな企画だし,
何よりJDAにはとってもお世話になってきたので(日米交歓ツアーを筆頭に),
こういう時くらい枯れ木も山の賑わいで駆けつけるべきだと思ったのでした。
だから審査員としてのご招待を頂戴した時に即答してしまったんですね・・・

一瞬,土曜日にUmekoに行って,記念イベントがある日曜日にJDAに行けば,
両方に顔向けできるかも・・・とも思ったのですが・・・一瞬のことでした。
だって,どうやらJDATは日曜は決勝戦一試合しかしないみたい。
並み居る先生方の眼前で決勝戦「だけ」審査するなんて真似,
何様だって感じじゃないですか???恐ろしい・・・。
いくら心臓に毛の生えている私でも無理です。ムリ,絶対ムリ!
というわけで土日連続してJDAに伺うほかないわけです。

ゴメン,津田塾!!
ああ,明日謝りのメール打たなきゃ・・・

ディベートと言えば見境なく,日本語だろうと英語だろうと,
NDTスタイルだろうとパーラだろうと・・・何でも手を出す私の場合,
このてのことは避けがたいのもまた事実です。
だって毎週三つくらい大会あるものね・・・。
どれか一つでも行けるならラッキーと思わな・・・

さて,それはそうとJDAT。
今回のお題はinflation targeting。
またなんとマニアックな・・・
経済に明るくないことを自覚している私としては,
最低限勉強してから行くべきなのではないかと漸く思い当たったりして。
あんまり良いことではありませんが,専門用語を説明なく使ってしまう選手もいますし,
常識レベルのロジックを私が解さなかった場合は明らかに審査員として問題です。
こと経済に関してはその常識レベルの理解すら怪しい私ですから予習が必要でしょう。
やれやれ,今晩から慌ててモデルを読もうと思い立ちました。

しかしモデルが何故か三つしかみつからない・・・
最近はこんなに少ないものなのでしょうか。
それともキャンプに参加しないと貰えないものが多いのでしょうか。
それともアナログで出回っているのでしょうか・・・
現役の誰かに聞いてみなくちゃ・・・

ちなみに前回JDAで審査した時(丁度一年前)は,決勝戦が暴風雨状態でした。
Alternative Justificationに走る肯定側。
それを否定しながらもCounter Planを複数出してしまう否定側。
更にはTopicalityも出てしまったり。(どんだけコントラしたら気が済むのだ)
俗に言う『セオリー』の嵐で,ちょっと大味な試合でした。
審査する側としては決勝に似合わず簡単だったので拍子抜けしました。
まあ確かに議論が深まった試合ではなかったので,
評判がイマイチだったのも仕方ないかと思いますが,
それでも私としてはああいうワイルドな試合もたまには良いな,とか思いました。
いつも穏やかな日ばかりでは退屈です。
選手にも審査員にもチャレンジングな議論というのはたまには必要だと思います。
その意味でも,今回はどんな試合が見られるのか楽しみです。(^v^)
ああいう試合を見ると,JDAの大会は懐の深い大会だな,と思います。
冒険心に溢れた議論を大舞台で試せる,というのはなかなかないことです。

こんなことを書くと生意気でしょうが,
私は主催者の趣旨やDebate観,運営方針によって大会を選好みすることがあります。
お金を出してでも審査させていただきたい,と思う大会もあれば,
幾ら待遇が良かったり,社会的な名誉を伴っても参加したくないと思う大会もあります。
折角ご招待頂いても,日程に関係なくお断りする大会が本当に少数ですがあります。

というのは私はDebateが大好きなので。

Debateを大切に思っていない主催者の方が,
Debate仲間を粗略に扱うような大会には出席する気にはなれないのです。
融通の利かないこの性格は損だとは思いますが,こればかりは変えられません。
偉そうにふんぞり返って肩書きを振りかざし,
Debateについて謙虚に学ぼうとしないスポンサーがついているイベントは,
参加意欲が著しく減退してしまいます。
論題選考のセンスが悪い大会もしかり。
あーー,Debateについて勉強してないなーっていうのが見えてしまうと,
もう翌年参加する気力が一気に落ち込みます。
そういう大会をちやほやする気にはなりませんし,
参加することでおべっかを使うような格好になるのも我慢できません。
ホント,我ながら損な性格だと思います。

その点,JDAの大会には,先述の冒険心の他に数点,
予定さえ合えば是が非でも参加させていただこうと思う理由があります。
去年書いたとおり,この大会が完全なOpen戦であることはその一つです。
主催者であるJDAが,本当にディベートを愛する人たちで運営されているのもその一つです。
参加している選手や審査員の方々が,ルーキーからベテランまで,
皆さん真摯にディベートを学ぼうとし続けてらっしゃるのもその一つです。
こう言っては何ですが,地味で社会的な栄誉と縁がないところもその一つだったりします(笑)。

ですから,趣旨や運営方針に問題を感じる大会が被っている分には気にしないのですが・・・
今回の場合,対するUmeko Cupの方も,初心者を育てるということに特化した,
いい味出した大会なだけに,片方選ばなければならない状態になって残念です。
毎年演出に凝っていたり審査員への配慮が細やかだったりする大会ですし,
近年はリキの入った論題が見られることもあったりするようになって,
是非伺いたい大会の一つだったのですが・・・
まあ20周年記念ということで勘弁!来年はTsudaに伺えるよう祈ります。

何はともあれJDA,今年も年齢層からディベート経歴から色々な意味で多様な選手が,
平等に議論を戦わせる場に立ち会えることを,
冒険心に溢れたヴィヴィッドな議論に出会えることを,とても楽しみにしています。

そのためにも早く金融政策について学ばなくっちゃ!!

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