Tuesday, February 06, 2007

[Book] 国家の罠 Trapped by the State

[本] 佐藤優.2005.『国家の罠』.新潮社.

あーーーー,逃げてるなぁ・・・
実は「ポプラとカエデ」,アップしてある後の部分も書いてある部分が多いのです。
ただ……ちょっとアップするのが辛いんだなぁ・・・

えええにぃうえい,

はい,読みました。国家の罠。

そうねぇ……確かに読む価値はあると思いました。
ただちょっと評価しにくい本ですね。
(評価が低いという意味ではなく評価するのが難しいという意味)

個人的に,ディベート関連の知人をざーーっと思い浮かべた時に,
私は大体6割の人を何らかの形で尊敬を持って見ていると思います。
2.5割の人には尊敬とまではいかなくても好感を持っている。
ところがその・・・1.5割くらいの人はどちらかというと軽蔑している。
いや,まあそう単純なものでは勿論ありませんけれども。

で,1.5割の内の更に下方1割にあたる人で,
佐藤優にそーーーっくりな人がいるんですよ。
見た目だけじゃなくて。

ただね,その苦手だな,と思うコアな部分の一つ,

彼が,結局のところ自分の影響力なり能力なり人脈なりに自己陶酔したのか,
それとも国益だかなんだかを追求する上であまりにも頑張りすぎたために
意図せず影響力を持ってしまったのか。

これは本当に紙一重の違いで,
他人はおろか本人にだって区別つくものなのかわからないですよね。

自己陶酔するのは人情だし,より頑張ったヤツがより影響力を持つのも世の常。
どっちかだけってことはあまりないでしょうね。
ただ,自己陶酔の方が強く出ると,人はウソをつくと思うんです。
本人にウソだと明確に意識できる精神的な強さがないと醜悪の極みになると思います。
意図せずの方が強く出ると,普通は事前に自分の特異性を解消しようとすると思います。
ただ,情報の世界は特別だと言われると,まあそういうこともあるだろうな,と。
若しくはそっちの面にはとっても不器用な人なのかもしれない。(こっちかな)

27年後のことを書いてあることや,2000年がいかに鍵だったのかという話から,
おそらく私は佐藤さんが後者なのだろうと想像します。
そうだとすると,確かに同情するかも。
確かに「悪かった,悪かった,運が悪かった」(やりきれないなぁ)。
ホント男の嫉妬って怖いわぁ。出る杭を打つ心理ってホント醜い。建設的でもない。
ただ,裁判でどっちになるべきかはちょっと別かなぁ……

うん,でもそうね,私が買ったこの本の印税が彼に入ることに罪悪感は感じない。
情報が公開される頃が楽しみですね。

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