Thursday, February 08, 2007

脈絡があるようなないような high-context or random thoughts

1.絶滅したと思っていたけど

先日テレビをつけたら,アル・ゴアが出ていました。
映画の宣伝なのか,気候変動について話していました。
司会の横に立っていた気象予報士が,
「日本は四季があるから世界で一番この話に敏感なはず」と発言していました。

立ちくらみがしました。

戦前の風景論じゃあるまいし・・・。
志賀重昴,突如降ー臨ーって感じ?
(富士山が円錐形だから「優れている」という謎の文章に
私は小一時間頭を抱えたことがあります。恐るべし「日本風景論」)

どうして現代人が「日本は四季があるから」なんつー論理展開を??
そんなの多少緯度があればどこでもあるでしょう??
うーん・・・小学校の理科から研修しなおした方が良いのではないかと思います。

優生思想とかの初歩的な間違いとか教わらないんですかね。
あれはドイツ人以外には関係ないとか思ってる?
ていうかこの分だと「日本単一民族国家論」も健在?
いやはやビックリ。

2.戦争と言えば

私の祖母は満州で幼少期を過ごしました。

当時の満州はロシア人・中国人・日本人といった様々な民族が同居していた土地だったそうで,そのために祖母の得意料理もボルシチ をはじめとしたロシア料理や中華料理が多かったそうです。終戦時東京の学校にいた祖母は,残された家族に会うために満州へ戻りました。ソビエト兵に乱暴を受けないようにと髪を切りさらしを巻き,男装して汽車にもぐりこみ,最後は鉄道に沿って歩いて歩いてぼろ雑巾のようになって家族のもとにたどり着いたのだと,早く亡くなった祖母について,母から聞きました。

私自身はロシアに一度,中国に二度,韓国には五回渡りました。

ロシアでも中国でも韓国でも,皆さんに良くして頂いたし現地で会った方たちを私自身大好きになりました。好きになった国々には関心があるし,機会があれば無駄にせず勉強したいとも思います。そんな私を母は複雑な想いで見ているようです。亡くなった祖母なら何と言うだろうか,とよく私に漏らします。

母は戦争を知らない世代です。
私は戦争を知る世代をろくに知らない世代です。

その時間の違いはどうしようもない。
知識も経験も違えば感じ方も世界の見方も違います。

先日,北京での乗り継ぎに苦労したというTに,
「私は中国は好きだなぁ」と言うと,随分驚いた顔をされました。
数年前ロシアに行ってみてロシアが好きになった,と言ったときも
G氏に相当変な奴だと言われました。

何故?好きじゃおかしい?
オーストラリアやマレイシアを好きでも良いけど,
中国やロシアだとダメというのは私には奇妙に感じます。
現地に行ってみれば興味も湧くし親しみも感じるよ。普通じゃない?

3.中国と日本の奇妙な関係と言えば

『蓋山西(ガイサンシー)とその姉妹たち』,
http://www.cine.co.jp/gaishanxi/
是非足を運びたいと思っています。

でもそう言ったなら,驚く友人は多いのかもしれません。
その映画を観た翌日曾祖父母を嫌いになるとでも思うのでしょうか。
(そもそも曾祖父母には物心ついた状態で会ったことないですけど)
それとも観に行く時点で売国奴?そんなアホな。

「masakoは国連安保理の試合は絶対肯定側に入れると思っていた」と
S氏(マレイシア)に言われた(豪亜大会2005)時も思いましたが,
私ってすんごい国粋主義者にでも見えるのでしょうかね。
彼らは日本の友人の多くが逆の印象を持っていることに
(それはそれで極端だと思うんですけど。
好きな国が多いからって外国カブレみたいに言われるとちょっとな)
いつになったら気がつくのかな,と思います。

1 comment:

Anthony the Loser said...

memoirsofaloser.blogsource.com