Sunday, January 21, 2007

ポプラとカエデ (第四夜: 郷に入らせる)

さて,始まりましたIDC。
しかし……面子のバラつき具合が凄いです。
うーん…大丈夫かな……

通常だとレベル別のクラス分けがなされ,一クラス12人までの少人数制なIDC。今回は老いも若きも入り混じった30人でお届けしております…。うーん…頑張ってくれ,一年生。同時に,ここで彼らのためと言って手を抜くのも彼らのためにならないと思います。本番に比べればこのIDCすら生ぬるい筈。厳しさを早く知る事は大切です。

レクチャーの内容はWTOについて…だったかな?最近経済関係にハマっているTは以前とは随分違った話題を話したがります。私自身は正直経済問題をクッキーカッターにはめて話すと冷たい印象を受けるのであまり好きではありません。まあでも仕方ないか。学んで損になるものじゃ決してないし,これはこれで良いのかもしれない。

昼休み。駅の近くのラーメンが食べたいということで向かいましたが閉店日でした。そこで隣の中華に。面子はT,A君,ヒメ,H君そして私。A君の恋愛傾向についてああじゃこうじゃと言っている内に食べ終わり,ふと目にしたテレビに映るニホンザルの可愛さにキューンと心を鷲掴みされる私。可愛いいいいいい。それを変だと言うT。猿はいつも小難しそうな機嫌悪そうな顔していると言うのですが,……こう言っちゃ何ですがT自身もよく小難しそうな眉間に皺のよった顔をしてると思うんですけど。ヒト(じゃないけど)のこと言えんのかってね。

夕方。今日はTを秘密会合に連れて行く日です。早めにレクチャーをきりあげて新宿経由で四谷へ。新宿で夕飯を大急ぎでとることになりました。Tは私がPの偏食ぶりに手を焼いた経緯を聞いてから日本食にダメ出ししません。食べられないものを「美味しい」と言う必要はないと何度も言っているのですが,日本食にポジティブな姿勢を見せようと頑張りすぎるので心配です。そこでこの日の夕飯は新宿南口のアメリカン・レストランへ行くと決めていました。日本食で良いと言い張るTに「オリセンではあなたの口が慣れてないものしか食べられないんだから今日ぐらいはあなたの普段食べているものにしておこう」と言うとあっさり同意。やっぱバーガー食べたいんじゃん。オーストラリアで出て来るのに多少は似ているバーガーが置いてあるので予定通りの店にしときましょう。店員さんに「急いでいる」と何度も言って注文。凄い早く出てきました。ありがとうおにいさん!!!それでも遅刻しそうなので電話で謝ると,タクシー乗ってでも早く来いと言われてしまいました。そこで駅前からタクシー。しかし運転手のおじさんが迷子に。やれやれ。雨の中走る羽目になりました。

日本語で二試合見る羽目になったTは途中からお疲れモード。懸命に顔に出すまいとしていましたが,アフターに移る前に遂にギブアップ。今回はアフターを失礼してオリセンに帰ることに。ま,たまには良いさ。解らない日本語で時間を過ごす辛さを知れば,解らない英語を必死に聞いているIDCの生徒の気持ちも少しは想像がつくようになろうというものです。なに,鬼?えーえ,そうです。私は鬼のようなホステスですのよ。ほほほ。

帰りのタクシーの中,日本人の話し方マナーの話に。Tが好きだった話し方と日本で一般ウケする話し方が食い違っていることがやはり判明。まあ予想通りです。「私のマナーは英語の時と違った?」と訊いてみると,「masakoのマナーの特徴はユーモアだからなぁ・・・。意味がわからないと違いもわからない」と言われました。しかも「それ以外の声音やジェスチャーは大して変わらなかった」とのこと。なーんだ,つまんないな。私自身はかなり違うと思ってるんですけどね。話の密度が違うのが一番大きいと思いますがそちらは言葉が解らなければわかりようもないので仕方ないですかね。「試合以外の時間は普段よりずっとリラックスしてゆったり楽しんでいるように見えた」と後で付け加えられました。ただそれは言葉のせいじゃなくて,子供たちの面倒を見なきゃ,というプレッシャーから解放されているせい,と解釈されたようでした。まあそりゃあ先輩たちに甘えている時は18歳の子達相手にしている時とは違う顔をしているかもしれませんが……言葉のせいもあると思うんだけどな。

この日は帰ってすぐ双方自室へ直帰しました。夕方のイベントに連れて行くのは効果あったのかな…なかったのかな…わからないけど,言葉の壁を理解する助けにちょっとでもなったのなら良いな,と思いながら眠りに落ちました。

♪ヒートウェイブ『さらば子守の唄よ』

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