Sunday, January 14, 2007

まさかの友 a friend in need

ちょっと気分が落ち着きました。

第二ラウンドで話が煮詰まった時にTから出た私にとっての決定打は,
「結局のところディベートは西欧のものなのだから仕方がない」というもの。

......なんだそりゃ。

なら世界大会なんか開くな。
なら西欧大会とでも呼びやがれ。

じゃ,あれか。
非西欧国からの参加者たちは西欧諸国の参加者が
「俺たちってすげー」って優越感に酔うためだけに集められてるわけか。
私はそんなコミュニティの一員でいるなんてまっぴらごめんだ。

結局Tには4年間もかけてゆっくり説明してきたつもりだったのに,
なーーんにも伝わってなかったんだなぁ・・・と思いました。
(その前に6年かけて無駄だった人たちもいましたけど・・・)

メディアの偏向とそれによる論題の偏向の問題,
英語を母語としない選手への差別,
努力に見合わない冷遇と当らない光・・・

それがどのように構造的変化を待ち望んでいるか,
もし「非西欧国だから仕方ない」の一言で済まされるんなら
なぜあんなにも時間をかけて説明してきたんだろう・・・

たとえ仮にディベートが西欧的なものだったとして,
発言する権利は皆に与えられるべきだ,とか
差別と偏見を助長するような構造は変えたほうが良い,とか
そういった原則を否定する要素になるのだろうか。

私にはTの言ったことが信じられない。
まさか彼があんな風に言うなんて・・・と思った・・・

けれど・・・冷静に考えたら驚くことではないのかも。

まさかの友は真の友。
もしそう言うなら,世界中見渡しても友達なんていないんだ。
被差別者は被差別者同士で固まって戦っていくしかないんだ。
・・・そうなんだ・・・。

なんて醜い世界だろう。

あの夜,
「俺たちの友情が危機を迎える程辛かったなら何故電話の一本も寄越さなかった?
俺たちの友情が危機を迎えるほどの決定的な瞬間になんで俺にそれを言わないんだ。
俺にとってお前がどうでも良い存在だと思うならそれは間違いだ。
そりゃ確かに忙しかったさ。
けどお前との友情がかかってるんだと知ってたら夜中でも這ってでも来たさ。
俺が日本に行くのは何でだと思う。
日本人のためだって?
お前との個人的な友情がなかったら行きやしないさ。
俺が自分の評判をお前との友情より優先すると思うならお前は俺を知らないんだ。
日本の皆と君との友情は俺にとっては比較にならない。
お前との友情はそれだけ俺には重いんだ。なんでわからないんだ」
とまで叫んでいたT。
涙まで流してくれたT。

でもその友情は一緒に遊んで笑って飲むための友情だったんだ。
あの子達を大切にしてくれないなら友情なんて要らない。
あんなに理不尽な想いをさせられている子達を見て,
それでも奮起できないような弱虫の友人なんて要らない。

良いさ。
独りで闘いましょう。
これまでそうしてきたように。

バイバイ,儚かった夢。
わかってくれる人なんてもう要らない。

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