Friday, June 23, 2006

[CD] 涙と理由 Tears and Reasons

[CD] 松任谷由実.ティアーズアンドリーズンズ.1992.東芝EMI.

私もご他聞に洩れず、中田(英)選手の涙にすっかり感情移入してしまいました。

一昨夜研究室でのプレゼンテーションが無事終わりました。色々試してみたい分析のヒントも貰えました。ありがたや。早くやってみたいな、とうずうずするところもあったのですが、とりあえず帰って仮眠。

だってブラジル戦前だもーん!!

というわけで2時間程休んで、テレビスイッチオン!直前のサッカー解説番組も観てお勉強しつつ本番のブラジル戦スタート!!

サッカーの事は詳しくない私ですが、やはりブラジルは一枚上手という印象を受けました。

日本チームが守備に回るシーンでは、全体的に自陣寄りに全員が展開していました。これはボールを持っている相手選手に複数の人数で効果的にプレッシャーをかけるためだとか。前半日本が得点するまではその作戦通りに進んでいたように見えました。けれどそれはブラジルチームが故意にそうさせていたのではないかと感じました。ブラジルの攻撃はあまりに精彩を欠いていました。けれど前半の良い感触を感じた日本チームは前半と同じように守ろうと思って後半に入ったのではないでしょうか。

後半、日本チームは前半と同じように間延びを避け、チームでの守備に徹しようとしているように見えました。しかし、それはつまりゴール前の人口密度が高いということ。プレッシャーをかけるべく近くに集まって来た日本選手に、ブラジルのアシストを担う選手のパスがあたって弾かれるようになりました。本来これは良いことの筈。けれどどうも日本選手がプレッシャーをかけて自発的に奪った、というよりも「あたった」ように見えるシーンが多くなりました。しかもどうしたわけか、あたって弾かれた球の行く先にはブラジルのストライカー、ロナウドがいる。まるでパスしたみたいに。

・・・・・・壁打ちの壁扱いされてるんじゃん!!???スカッシュじゃないぞ!

サッカーは前半と後半で作戦を切り替えていくものなのではないかな・・・という印象を受けました。日本のチームはそういう意味でとてもナイーブな感じがしました。裏とか駆け引きとかが足りないような。

ピッチに残る中田選手の涙に打たれました。ああ,頑張ったんだなーって。

FIFAとは比べ物にならない規模の競技ではありますが、一応日本代表選手として戦ってきた身としていろんなことがフラッシュバックしてしまいました。私も沢山泣いたなー。頑張っても他のプレーヤーと意識が同じとは限らない。頑張っても勝てる見込みはなかなか見えない。他の国のチームとの間に大きな壁を感じてもがいてももがいても乗り越えられそうにない(私にとってはそれは言葉の壁でしたけど、サッカーの日本代表にとっては体格差が明確な壁だったかと)。苦しくて悔しいけど毎日ひたすら頑張るしかない。

・・・辛いんだろうな。悔しいんだろうな。

ディベートの日本選手団は、とうとう明かりをみつけました。
頑張ればいつか報われると、2%でいい。信じられたら良い。
というわけで今日はこのCDの最後の曲、Carry onを聞いております。

がんばれ、日本のサッカー。

---------------------------------------
もつれそうなストライドに
また絶望が襲いかかる
傷だらけの夢をまとい
打ちひしがれた姿でいい
Carry on ...... Carry on ......

終りのない長い道に
傾いてゆく夏の光
あなたはただ走っている
金の炎が燃える場所へ Carry on
---------------------------------------

[CD] Matsutoya, Yumi. 1992. Tears and Reasons. Toshiba EMI.

No comments: