Sunday, May 07, 2006

【Book】ディスコルシ Discorsi

【本】マキァヴェッリ,ニッコロ.永井三明訳.1999.『マキァヴェッリ全集2: ディスコルシ』.筑摩書房.

「事態を収めればよろしい」って・・・随分あっさりと・・・
ガンジーやキング牧師がスピーチしたところで、意見を異にする人はいっぱいいたわけで・・・そんなに短時間に事態は収まるものなのでしょうか・・・。あと真理という言葉をあっさり使えるところが16世紀(?)。

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彼らの猜疑心が根拠のないものである場合には、有識者で信望のある人物が進み出て演説し、公開討論をとおして人民にその間違いを悟らせて、事態を収めればよろしい。トゥリウス・キケロの言うように、人民とはたとえ無知であったにしても真実を把握する能力を有する。そして人民が信頼するに足るとする人物が、彼らに真理を告げさえすれば、やすやすと説得されうるものなのである。(p.23)

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そしてわれわれは、多くの事柄を行うのに、理性に導かれてではなく、必要に迫られてやっているに過ぎない。(p.31)
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【Book】Machiavelli, Niccolo. 1984. The Discourses. Viking Press.

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