Saturday, May 06, 2006

【Book】ディベートのすすめ Introduction to Debate

【本】 望月和彦.2003.『ディベートのすすめ』.有斐閣.

うーん・・・どうなんでしょう・・・。
こういう「日本人は議論ベタ」って言い続けると,
議論の勉強しようって人が余計減っちゃうんじゃないですかね?
確かにもっと先入観なしに楽しんでみて欲しいな、とは思いますが,
こういう言い方が良いことなのかは分からないです。

以下、引用。
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 またわが国では人の意見に反対することは昔から「言挙」といって,あまりよくないことだとされてきた。そのため今日のわが国では公的な場で討論することを避ける風潮が強く,自己アピールも外国の人たちに比べて上手とはいえない状況にある。
 他方,欧米では弁論術の一環としてディベートが行われてきた歴史がある。
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 日本人は,おうおうにして,議論に負けるとまるで自分の人格自体が完全否定されたように思う人がいるが,ディベートはそのような性質のものではけっしてない。
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 人間の行動の指針となるべき価値判断は,単なる厳密知識の集積によって獲得することはできず,それとは別次元の健全な判断が必要であることは,古代ギリシア時代,プラトンと同時期に弁論家・修辞学者として活躍したイソクラテス(436~338BC)が主張していることである(廣川洋一(1984)『イソクラテスの修辞学校』岩波書店)。

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【Book】Mochizuki, Kazuhiko. 2003. Introduction to Debate. Tokyo: Yuhikaku.

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