Monday, May 22, 2006

【Book】福翁自伝 The Autobiography of Fukuzawa Yukichi

【本】福澤諭吉.富田正文校注.1997.『福翁自伝』.慶應義塾.

私の手元にあるのは、岩波版ではなくて義塾版です。大学入学の時の記念品でした。非売品なのでオンライン書店では出てきませんね・・・どうやらもともと書かれたのは明治32年だったようです。
なんか自慢話が多い・・・です。うーん・・・。知りたいところが書いてない。

ところで慶應義塾発行の割には本文の慶應は慶応と表記されている。学生には煩く言うくせにぃ。

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たとえば前にも申したとおり、学生から授業料の金を取り立てることなり、武士の魂という双刀を捨てて丸腰になることなり、演説の新法を人に説いてこれを実施に施すことなり、または著訳書に古来の文章法を破って平易なる通俗文を用うることなり、およそこれらは当時の古風家にきらわれることであるが、さいわいに私の著訳は世間の人気に投じて、渇する者に水を与え、大旱に夕立のしたようなもので、その売れたことは実に驚くほどの数でした。
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以下は、富田正文による注。
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演説は日本の昔にはその習慣がなく、明治の初め福沢らが慶応義塾で始めたことである。外国のスピーチを日本にも行おうということで、明治六年梅雨のころから演説討論の練習を始め、明治八年に日本最初の演説会堂たる三田演説館が慶応義塾内に建てられた。現在この演説館は国指定重要文化財になっている。
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【Book】Fukuzawa Yukichi. Tomita Masafumi ed. 1997. The Autobiography of Fukuzawa Yukichi. Keio University.

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