Thursday, April 27, 2006

【Book】会議の技法 Skill for Discussion

【本】吉田新一郎. 2000. 『会議の技法』. 中央公論社.

着眼点は大変良いと思うのだが、実際に紹介されている方法論は今ひとつ。

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 情報化時代であるにもかかわらず、同じ組織や団体内の人間同士のコミュニケーションは必ずしも円滑に図られているとは言いがたい状況である。私たちのコミュニケーション能力の進歩は、科学技術の進歩にはるかに及んでいない。
前例主義や、さしたる根拠もなしに上で決まったことがまかり通っている場合も少なくない。これまでとは異なるアプローチで、新しいことに挑戦することが求められていることはわかっていても、何をしていいのかわからない。アイディアを出し合って、説得力のある代替案をつくるすべももっていない。また、ピラミッド型の組織に代わるチーム型の組織形態が、時と場合によっては求められているといっても、それをどのように機能させていいのかわからない。
これらの諸問題を解決・改善する有効な機会の一つとして「会議」が位置づけられる。(中略)

 しかし、出席してその中身に満足したり、後味が良い会議は極めて少ないのも現状である。(中略)
 ひるがえって思い起こしてみると、私たちは効果的かつ効率的な会議の運営方法をどこかで学んだことがあるだろうか?学校のホームルームや生徒会、大学時代の研究会やサークル、あるいは大人になってからの職場やさまざまな団体における会議のもち方、どれ一つとっても長年実践されてきたやり方を疑問をもたずに継承している場合がほとんどである。

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【Book】YOSHIDA, Shinichiro. 2000. Skill for Discussion. Tokyo: Chuokoronsha

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